映画「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」感想レビュー

mms001.jpg
今回は
映画「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」感想レビューです。

※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。




mms002.jpg

フィンランドの作家「トーベ・ヤンソンさん」原作の
童話「ムーミン」を
「トーベさん」の生誕100周年となる2014年に映画化した
「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」を見て来ました。


以下が
「本作のあらすじ」「ムーミンに関する個人的な見解」「本作の感想」です。

※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。
また、うろ覚えのため実際の作品の内容と異なる記載がありますがご容赦願います。


差別や不道徳を肯定・助長する意図は
一切ございませんので、
ご理解願います。


「夢の世界へ」白鳥英美子

「遠いあこがれ」白鳥英美子

「おまじないの歌」ポンピン隊

「ヘソまがりんちょ」水森亜土&タイロン橋本

「いつかすてきな旅」白鳥英美子

※動画投稿者の方々へ、ありがたく使わせて頂きます。


(「南の海で楽しいバカンス」のあらすじ)


ある春の日、
旅に出ていた「スナフキン(声:子安武人さん)」が「ムーミン谷」に帰って来る。

そんなある日の晩「ムーミン谷」では、
「ムーミンパパ(声:大塚明夫さん)」が谷の住民等を招待し、
春の実りを祝うパーティーを開いていた。

「ムーミンママ(声:谷育子さん)」は、
参加者等に酒を配り、
「ムーミントロール=ムーミン(声:高山みなみさん)」と
「フローレン(声:かないみかさん)」は、
仲睦まじい様子でダンスを踊っていた。

「ムーミンパパ」は招待客等を前に、
これまで数々の冒険を体験した事を
得意気に語り始める。

しかし、
結局はいつも「ムーミン谷」に戻り、
「平和に暮らし、イモを育て、夢を見るのが一番」
と言う事に気付かされると
しみじみと語る

パーティー会場である崖の前の海に
海賊船が姿を現す。

 海賊船の船長が、
崖の上に見える焚き火の明かりを灯台の明かりと誤解し、
上陸する事を決める。

船の甲板の柱には、
捕虜の「ミムラ(声:小林優子さん)」と
その妹の「リトルミイ=ミイ(声:佐久間レイさん)」が縛り付けられていた。

その直後、
海賊船は岩礁に乗り上げ船底に穴が開き、
浸水し始める。

海賊達は船を捨ててボートで脱出してしまう。

 「ミイ」は縛っていた縄を食いちぎり、
「ミムラ」は船から脱出を図る。


翌日、
水浴び小屋のある海辺には、
「ムーミン」「ムーミンママ」「フローレン」
「ホワイト・シャドー」「スナフキン」等の姿があった。

「ムーミン」は、
「ムーミンママ」から洗濯の手伝いを頼まれたかと思えば、
「スナフキン」からは釣りに、
「フローレン」からは芝居の練習に同時に誘われ困惑し、
「断るって事を覚えないとな…」
と漏らす。

結局「ムーミン」は、
「ホワイト・シャドー」を監督役とし、
「フローレン」と芝居の練習を始める。

「ムーミン」がちっとも役になりきろうとしないため、
芝居の練習がスムーズに進まず、
「フローレン」の機嫌を損ねてしまう。

するとその時「ムーミン」は、
海上で溺れて助けを求める「ミムラ」の姿を見つける。

「ムーミン」は急ぎ海に飛び込み、
「ミムラ」を海岸まで引き上げる。

「ミムラ」から海賊船の話を聞いた
「ムーミン」「ムーミンパパ」「ムーミンママ」「ホワイト・シャドー」等は、
辛うじて浮かんでいる状態の海賊船に乗り込む。

「ムーミン」は船内で手鏡を拾い、
「ムーミンパパ」は大量の打ち上げ花火を見つけ、
「ムーミンママ」は大量の本と熱帯植物の種が入った宝箱を見つける。

ボートで海上を漂っていた海賊達は、
「ムーミンパパ」が打ち上げた花火を目にし、
急ぎ海賊船へと引き返そうとする。

ついに船が沈み始めたため、
「ムーミン」「ムーミンパパ」「ムーミンママ」等は
それぞれの収穫を抱えて、
海辺に戻って行く。

「ホワイト・シャドー」は、
マストに取り残されている1匹の猫を見つけ、
一緒に海に飛び込む。

「ミムラ」をよそに船に残っていた「ミイ」は、
慌てる事なく脱出を図る。

海辺に辿り着いた「ムーミン」は、
鮫に追われる「ホワイト・シャドー」と猫を見つけ、
間一髪2匹を救出する。

その直後、
丈夫な歯で鮫に噛みつき圧倒した「ミイ」が
海辺で「ミムラ」と再会を果たす。

「ムーミン」は海賊船で見つけた手鏡を
「フローレン」にプレゼントする。

「フローレン」は
鏡に映る自分の姿に見とれてしまう。


一行は、
「ムーミンの家」へと集まりくつろぐ。

するとそこに海賊達が現れ、
自分達の宝を返すように迫る。

しかし、
「ムーミン」一行と海賊一味の会話は
平行線のまま噛み合わない。

やむなく海賊一味は家の中を物色するが、
目当ての宝を見つける事ができない。

すると「ムーミンママ」が
持ち帰った宝箱を差し出す。

しかし中身が熱帯植物の種だと知った海賊一味は、
金貨の入った宝箱の在り処を尋ねる。

「ムーミンママ」は、
熱帯植物の種の入った宝箱の傍に
金貨の入った宝箱を見つけたが、
興味がないので置いて来た事を告げる。

「ミイ」から、
金貨の入った宝箱を積んだまま
海賊船が沈んで行く事を告げられた海賊一味は、
一目散に回収に向かう。

そんな海賊一味の後を
「捕虜はいらないの?」
と尋ねながら「ミムラ」が追いかけて行く。


その後日、
「フローレン」は
自らが憧れる映画スター
「オードリー・グラマー」が
地中海沿岸のリゾート地「リビエラ」に
バカンスに訪れているという雑誌記事を見つける。

「リビエラ」の光景を想像し、
すっかり夢見心地の「フローレン」の様子を見て、
「ムーミンパパ」は自分達も
「リビエラ」へバカンスに行く事を発案する。

折しも強風が来るため、
船出には絶好の機会と、
「ムーミン」「ムーミンパパ」「ムーミンママ」
「フローレン」「ホワイト・シャドー」等は、
ボートで「リビエラ」へと出発する。

出航後「ムーミン」達は、
花火や熱帯植物の種等の荷物に紛れて、
「ミイ」が潜り込んでいるのを発見する。

出航間もなく強風のため海は荒れ、
「ムーミン」一行を乗せたボートは
無人島へと流されてしまう。

「ムーミンパパ」が、
「リビエラ」へ向かう航路を把握しきれず困惑していると、
1つの大きな木箱が流れ着く。

「ムーミン」達が何気なく木箱を開けると、
その中から下品な言葉を発する大量の虫(汚い言葉たち)が
溢れ出す。

「ムーミン」等は「汚い言葉たち」を捕まえ、
取り合えず手持ちの袋に閉じ込めてしまう。

その日の晩、
「ムーミン」と「フローレン」は
二人きりで水平線を見つめていた。

するとその時「フローレン」は、
水平線に灯る大量の明かりを見つける。

それこそが「リビエラ」に灯る明かりであると確信した「ムーミン」は、
明日「フローレン」を「リビエラ」に連れて行くと約束する。

翌朝、
「ムーミン」一行は「リビエラ」に辿り着く。

「ムーミン谷」とは全く真逆の
豪華で都会的な街並みに、
「ムーミン」達は目を見張る。

特に「フローレン」は
すっかり「リビエラ」を気に入った様子で、
店のショーウィンドーに飾られたビキニが
気になって仕方ない様子であった。

やがて「ムーミン」一行は、
豪華な住宅が建ち並ぶエリアへと入る。

その時一行の真横を、
「オードリー・グラマー」を乗せた高級車が通り過ぎる。

間近で「オードリー」を見る事ができた「フローレン」はご満悦の様子であったが、
危く車に撥ねられる所であった「ムーミンママ」は、
「そうね。でも近過ぎてあまり好きにはなれなかったわ。」
と漏らす。

「ミイ」が住宅の庭になっているオレンジを盗み食いしている傍で、
「ムーミン」達は、
あちこちに大きく
「私有地」と書かれた貼り紙がされている事に
違和感を抱く。

ある家の前を通りかかった時、
「ムーミンママ」はそこの飼い犬に挨拶をする。

「ピンプル(声:木村カエラさん)」という名のその犬は、
そのまま「ムーミン」一行について行ってしまう。

「Welcome」と書かれた高級ホテルを見つけた「ムーミン」一行は、
自分達が招待されたものと勘違いし、
そのままそこに宿泊してしまう。

状況が飲み込めないまま「ムーミン」一行は、
彼等を高貴な身分と勘違いした従業員に勧められるまま
ロイヤル・スイートに宿泊する事になる。

その傍で、
「ホワイト・シャドー」は、
ホテルにいた従兄の「ブラック・シャドー」に、
海水浴場で出会った同属の雌と結婚するため、
自分の代わりに「ムーミン」一行と行動する様依頼する。

「ブラック・シャドー」は「ホワイト・シャドー」の頼みを
快く引き受ける。

ロイヤル・スイートに入った「ムーミン」は、
豪華な内装を見て興奮する。

部屋の窓からホテルのプールサイドを覗いた「フローレン」は、
そこでくつろぐ「オードリー・グラマー」を見つける。

急ぎ彼女の元へ駆け寄り、
ファンである事を告げた「フローレン」に、
傲慢な態度の「オードリー」は
金貨1枚を贈る。

部屋に戻った「フローレン」は、
「オードリー」から金貨をプレゼントされたと
大喜びで「ムーミン」達に伝える。

「ムーミンママ」は、
持って来た熱帯植物の種を植えるための
鉢と土を探していて浴室に入る。

風呂桶をプールと勘違いした一行は、
そのまま浴室で水遊びを始めてしまう。

他の宿泊客からの苦情を受けた従業員が、
その旨を伝えに来る。

「ムーミンママ」がその従業員に
種を植えるための鉢と土を頼んだ所、
他の従業員にも伝わり、
大量の鉢と土が運ばれて来る。

チップの事を知らない「ムーミンママ」は、
従業員から差し出された手に
丁寧に握手を交わす。

そのまま部屋から帰された従業員達は、
皆お冠の様子であった。

ホテルの屋外レストランで、
「ムーミン」一行は食事を取る事にする。

見た事もない豪華な料理の数々に
「ムーミン」一行は興奮気味であった。

しかし、
マナーを知らず失敗ばかりで恥ずかしくなり、
テーブルのパラソルに隠れながら食事を続ける。

その様子を見ていた
「モンガガ侯爵(声:さまぁ~ず・三村マサカズさん)」が、
「ムーミンパパ」に声を掛けて来る。

風変りな人達に憧れると話す「モンガガ侯爵」は、
すっかり「ムーミンパパ」と意気投合し、
友人の「クラーク(声:さまぁ~ず・大竹一樹さん)」と
「オードリー・グラマー」を紹介する。

大金持ちでプレイボーイの「クラーク」は、
「フローレン」を海水浴に誘う。

その様子を見ていた「ムーミン」は、
馴れ馴れしい態度の「クラーク」に嫉妬する。

「フローレン」は、
海水浴のためのビキニを買いに
先日見かけた店を訪れる。

所持金が「オードリー」から貰った金貨1枚しかないと告げる「フローレン」に
店員はカジノに行く事を勧められる。

カジノに入った「フローレン」は、
金貨1枚を元手に、
次々に勝ち続け大金を手に入れる。

先程の店に戻った「フローレン」は、
ビキニはもちろん
おしゃれな服や、
高級な香水等を大量に買い込む。


その後日、
「フローレン」は海水浴場で、
「ムーミン」にビキニ姿を披露する。

その姿を見た「ムーミン」は
「まるで何も着ていないみたいじゃないか!」
と憤る。

「ムーミン」の反応にすっかり気分を害した「フローレン」は、
そのまま「クラーク」の元へと行ってしまう。

同じく海水浴場で、
「ムーミンパパ」は自らの冒険譚を
「モンガガ侯爵」に得意気に語っていた。

「モンガガ侯爵」から尊敬され
有頂天になった「ムーミンパパ」は、
自分を「ムーミン伯爵」と呼んで
すっかりセレブ気分であった。


「リビエラ」での観光を楽しむ
「ムーミンパパ」と「フローレン」をよそに、
「ムーミン」と「ムーミンママ」は
鬱屈な気分であった。

何気なく花を摘んでいて
土地の所有者に注意されたり、
何かにつけ有料と金を請求される土地に
「ムーミンママ」は戸惑うばかりであった。

そんな中「ムーミンママ」は、
犬でありながら猫しか好きになれないと告白した
「ピンプル」のために、
一計を案じる。

「ムーミンママ」は、
町中で出会った一匹の「白犬」に
骨をプレゼントし、
その見返りに、
体にペンキで縞模様を塗り、
猫に化けてほしいとお願いする。

「白犬」は「ムーミンママ」の頼みを引き受け、
猫の姿で「ピンプル」の前に現れる。

「ピンプル」は「白犬」を気に入り、
2匹はすっかり仲良しになる。


ある日の晩、
ホテルで開かれたパーティーに
「ムーミン」一行は参加する。

相変わらず
「ムーミンパパ」は「モンガガ侯爵」と、
「フローレン」は「クラーク」と意気投合し、
パーティーを楽しむが、
「ムーミン」と「ムーミンママ」は
息苦しさを感じる。

部屋に戻り寂しそうな様子の「ムーミン」を尻目に、
「フローレン」は香水を振って会場に戻ってしまう。

「ムーミンママ」は「ムーミンパパ」に、
「リビエラ」での暮らしは自分達には合わないため
「ムーミン谷」に帰りたいと訴えるが相手にされない。

とうとう「ムーミン」と「ムーミンママ」はホテルを出て、
海岸に置いてあるボートをテント代わりに
野宿を始めてしまう。

一方「ムーミンパパ」は「モンガガ侯爵」の自宅に招待され、
彼が密かに彫刻を制作し、
ボヘミアン的な生活に憧れているという告白を受ける。

象しか作らないという
「モンガガ侯爵」制作の彫刻を見た「ムーミンパパ」は、
大絶賛する。

酒に酔った勢いで、
「ムーミンパパ」と「モンガガ侯爵」は、
もっと大勢の人に披露しようと
象の彫刻を町中へと運ぶ。

そして
町の中心に建てられた
知事の像を傍の河に投げ込み、
象の彫刻と入れ替えてしまう。


「ムーミン」と「ムーミンママ」が
海岸で野宿を続ける中、
うっかり海に入った「白犬」の模様が落ちてしまう。

「バケの皮がはがれちゃったわね~」と「ミイ」が皮肉る傍で、
「ピンプル」は「白犬」を受け入れる。


「ムーミン」達の元を訪れた「ムーミンパパ」は、
質素な暮らしに憧れる「モンガガ侯爵」を
一緒に野宿させてほしいと頼んで来る。

「ムーミン」と「ムーミンママ」は
渋々申し出を受ける事にする。

「モンガガ侯爵」は野宿生活をしながら、
海岸で象の彫刻を彫り続ける。

「ムーミン」も「モンガガ侯爵」の指導を受けつつ、
何かの彫刻を彫り続ける。

「ムーミンママ」は、
海岸に育てた熱帯植物を並べ、
小さな植物園を作る。


最初は野宿生活を楽しんでいた「モンガガ侯爵」であったが、
雨風に晒され、
安物のワインしかない生活に耐えられなくなり、
象の彫刻を置いたまま自宅に戻ってしまう。


その後日、
海岸に現れた
「フローレン」と「クラーク」のやり取りを見ていた「ムーミン」は、
嫉妬に駆られる。

「モンガガ侯爵」から
曾祖父が曾祖母と結婚するため、
恋敵と決闘した話を聞かされていた「ムーミン」は、
「クラーク」に決闘を申し込む。

自分を巡って2人男が決闘するという展開に、
「フローレン」は1人ロマンチックな雰囲気に浸る。

「ムーミン」は緊張の余り、
一睡もせぬまま朝6時の決闘の時間を迎えてしまう。

決闘場であるホテルの庭に現れた「ムーミン」に、
「クラーク」は銃とフェンシングの剣を提示する。

銃を取ろうとする「ムーミン」に対し、
決闘の武器を選ぶ権利は自分にあると
「クラーク」は一方的に剣に決めてしまう。

決闘が始まり、
「ムーミン」は瞬く間に剣を弾き飛ばされてしまう。

剣の飛ばされた茂みに飛び込んだ「ムーミン」に、
「クラーク」はすっかり勝ち誇った態度を示す。

「ムーミン」は、
「もうバカにされるのは、お断りだ!」
と言い放ち、
剣を逆さに持った状態で茂みから飛び出し、
「クラーク」の頭に剣の取っ手を直撃させる。

「クラーク」はその場で倒れ、
ホテルの宿泊客の騒ぎ声を聞いた
「ムーミンパパ」も決闘場に駆け付ける。

「クラーク」は命に別条はなく、
「フローレン」は「ムーミン」に惚れ直した様子であった。

その日の晩、
「フローレン」は海岸に置いてある
「ムーミン」が彫った彫刻を見つける。

必死に隠そうとする「ムーミン」をよそに、
「フローレン」が覆い被さっていた布を外すと、
「人魚風のフローレンの彫像」が現れる。

それを見た「フローレン」は、
ますます「ムーミン」に惚れ直すのであった。


それから暫く後、
数々の騒ぎを起こし、
ホテルの評判を落としたとの事で、
「ムーミン」一行はホテル側から
直ちに出る様迫られる。

示された請求書の金額に
「ムーミン」達は困惑する。

「ムーミンパパ」は代金の代わりに
「モンガガ侯爵」の彫刻で支払う事を提案するが、
価値がないと従業員から一蹴されてしまう。

すると「フローレン」が、
自分がカジノで稼いだ金で払うと言い出す。
しかし、
隠し場所である河原のどこに隠したか
忘れてしまっていた。

そこで「ムーミン」は、
「フローレン」の持つ金貨に付いた香水の香りを
「ピンプル」と「白犬」に覚えさせる。

2匹は見事にお金を見つけ、
「ムーミン」一行は宿泊代を支払い、
堂々とホテルを後にする。


海岸に戻った「ムーミンママ」は、
自ら作った庭園を珍しそうに眺める人々の前で、
「私有地」の札に×を書いて
自由に中に入って見物する様勧める。

一方「ムーミンパパ」は、
「モンガガ侯爵」の象の彫刻を提供しようと、
市長の元へ訪れる。

「ムーミンパパ」が
町にあった知事の像を河に捨てた犯人だと知った市長は、
警官隊を呼び、
逮捕する様命じる。

「ムーミンパパ」はそのまま窓から飛び出し、
必死に町中を逃げ回る。

とうとう海岸まで追い詰められた時、
「ムーミン」達は
袋に詰めておいた「汚い言葉たち」を解き放つ。

「汚い言葉たち」に取り付かれた警官隊は、
お互いに悪口を言い合っていると勘違いし、
仲間割れを始める。

その隙に、
「ムーミン」一行はボートで「リビエラ」から脱出する。

「ムーミン」一行が
「ピンプル」や「白犬」に見送られる中、
「リビエラ」は「汚い言葉たち」に覆い尽くされていく。


「ムーミン谷」を目指す一行であったが、
またも嵐により海が荒れ始める。

「ムーミン」達は、
「人魚風のフローレンの彫刻」を含め、
ボートを軽くするため荷物を次々に捨ててしまう。


何日も海を漂流し続ける内に、
ボートに積んだ熱帯植物が成長し、
生い茂って行く。
     
船上で成長した熱帯植物を見つけた「スナフキン」は、
    「海の上に森を作るなんて、ムーミンママにしかできない」
と語りながらボートで現れる。

牽引され「ムーミン谷」の海辺に辿り着いた「ムーミン」は、
「スナフキン」と再会を喜び抱き合う。

妹がいないとつまらないと
海賊の捕虜をやめて戻っていた「ミムラ」が、
「ミイ」を出迎える。

我が家に戻った「ムーミンパパ」は、
「平和に暮らし、イモを育て、夢を見るのが一番」
としみじみと語る。

「ムーミンママ」も
「家に帰るって最高ね」
と微笑む。


おしまい




(「ムーミン」に関する個人的な見解)


※「ムーミン」に関しては
日本で1972年に放送されたアニメ「新ムーミン」、
1990年放送のアニメ「楽しいムーミン一家」
1991年放送のアニメ「楽しいムーミン一家 冒険日記」
のイメージが主で、
原作は未読です。

上記の前提で以下の記載を閲覧願います。




アニメの「ムーミン」と言えば、
「ねえ、ム~ミン。こっち向いて。」
の主題歌でおなじみの
「岸田今日子さん」の声の
1972年放送版のイメージがかつて主流でした。

私は再放送で視聴した世代ですが、
鏡の中の世界に「フローレン」が連れ去られる話等
怖い印象の話が記憶に残っています。

個人的には特に違和感もなく、
かつての「ムーミン」のイメージは
こちらが主流だったと思います。

しかし、
車や列車が走り、
「ムーミン」が小遣い銭稼ぎのためアルバイトをする等の
「ムーミン谷」の描写を見た
原作者の「トーベ・ヤンソン先生」は
「こんなのムーミンじゃない!」
と烈火のごとく怒ったそうです。

そのため、
「トーベ先生」にも納得してもらえるアニメを制作するため、
長い月日を費やし、
「ムーミン」の原作を熟読し、
作品の生まれたフィンランドの文化等を徹底的に研究した
日本人スタッフ等により、
1990年「楽しいムーミン一家」が制作されました。

その努力の甲斐があり、
作品を見た「トーベ先生」からも
大絶賛され、晴れて太鼓判をもらう事ができたそうです。

私もお気に入りで放送当時ほぼ欠かさず視聴していました。

再放送された「楽しいムーミン一家」を視聴していて、
「フローレン」のある台詞が印象的でした。

小説に登場するヒロインにすっかり夢中になってしまった「ムーミン」に
怒った「フローレン」が言い放った
「そうやって、いもしない女の人の事だけ考えてればいいんだわ!」
という一言です。

本放送当時はいざ知らず、
2010年代となった現在では、
聞く人によっては大変胸に突き刺さる一言だと思います…

それ以外の点についても、
ほのぼのとした雰囲気で、
色合いもバランス良く、
「ムーミン」役の「高山みなみさん」をはじめとする
主要キャラを演じる声優さんの声もぴったりでした。

ただほのぼのとしただけではなく、
「スナフキン」の台詞等に
強いメッセージが込められた作品である事も、
魅力でした。


ただ、
1991年の「楽しいムーミン一家 冒険日記」から作風が一転し、
毎回ハチャメチャドタバタな作品となりました。

お気に入りだった
前半のほのぼのとした雰囲気がほとんどなくなり、
魅力が激減した印象を受けました。

オープニングには出て来る
「フローレン」の兄の「スノーク」が
本編には全く登場せず、
同様に、
「楽しいムーミン一家」で準レギュラーだった
魔女の「アリサ」と「クラリッサ」が出て来なくなった点も
残念でした。
(※「スノーク」は「楽しいムーミン一家」の最終回で「空飛ぶ船」で旅に出たので、
一応話が繋がってはいますが…)


個人的には、
原作者に及第点をもらうためとは言え、
スタッフが前半で貯め込んだストレスを発散させるため、
自由な作風で制作した作品かと考えていました。

しかし、
「冒険日記」は
イギリスの新聞で連載されていた
「ムーミン」のコミックを原作とした
ちゃんとした作品だったそうです。

個人的には「冒険日記」のエピソードでは、
怪我をした人魚を助けるため、
「ムーミン」達が連れて来た心優しい龍が、
涙を流して傷を治す話が、
雰囲気が「楽しいムーミン一家」に近く
特に印象に残りました。

それ以外は、
偶然できてしまったタイムマシンにより、
「ムーミン」達が様々な時代と場所に飛ばされ、
言った先で騒動に巻き込まれる話等、
慌ただしいエピソードが主でした。


何はともあれ、
本「楽しいムーミン一家」の誕生により、
それ以前は頻繁に再放送され、
「懐かしのアニメ特番」等で毎回紹介されていた
1972年版の「ムーミン」はなかった事にされました。

そのため、
1972年版は現時点では完全な封印扱いとされ
ソフト化する事もできません。

確かに「楽しいムーミン一家」はお気に入りの作品ですが、
1972年版が好きなファンの方々もいるかもしれません。

「高山みなみさん」の声の「ムーミン」と
「大塚明夫さん」の声の「ムーミンパパ」もいいですが、
1972年版の
「岸田今日子さん」の声の「ムーミン」と
「高木均さん」の声の「ムーミンパパ」にも
味わいがあると思います。

今回の映画のインタビューの中で
「高山さん」も、
「岸田さん」の声の「ムーミン」がお気に入りだったという
ニュアンスのコメントをされています。

選択肢として、
1972年版も解禁されて
ソフト化されてもいいかもしれませんね。

ただ、
権利元からOKを貰うのが
非常に困難だと思われますが…


何はともあれ、
「ムーミン」というキャラクターは、
現在の日本でも、
アクセサリー等で
キャラクターの関連商品が販売される
人気キャラです。

女優の「ミムラさん」は
「ミイ」の姉の
「ミムラ」がお気に入りだったので、
その名を自分の芸名にされたそうです。



(「南の海で楽しいバカンス」の感想)


まず、
本作で良かったと感じた点については以下の通りです。



今回何と言っても、
「名探偵コナン」の「江戸川コナン」でお馴染みの
「高山みなみさん」演じる「ムーミン」、
「ブラックジャック」の声でお馴染みの「大塚明夫さん」演じる「ムーミンパパ」、
「ジョジョの奇妙な冒険」の「ディオ=DIO」の声でお馴染みの
「子安武人さん」演じる「スナフキン」、
「アンパンマン」の「バタ子さん」の声でお馴染みの
「佐久間レイさん」演じる「ミイ」等、
1990年の「楽しいムーミン一家」で
レギュラーキャラの声を演じた声優さんが23年振りに再集結し、
感無量でした。

もちろん、
「谷育子さん」演じる「ムーミンママ」
「かないみかさん」演じる「フローレン」
「小林優子さん」演じる「ミムラ」等
その他の面々も再集結された事はうれしい限りでした。

これまでに、
スズキの車のCM等で
「ムーミン」のキャラは登場していましたが、
台詞があるのは「佐久間レイ」さん演じる
「ミイ」だけだった点が気になっていました。

ギャラの問題等で、
CMにレギュラーの声優さん全員の声を入れる事が
困難だったからかもしれませんが、
やはり勿体ないと考えていました。

今回再集結するという情報を知った時
「放送当時と声の印象が変わっているかも…」
という不安点がありました。

特に、
「ディオ」等、
最近では見ていて憎悪を掻き立てられる様な
悪役の声を多く演じている「子安武人さん」は、
かつての優しく初々しい印象の「スナフキン」の声を
もう出せないのではと思い込んでいました。

しかし、
完全ではないものの
かつて聞き慣れた「スナフキン」の声が
かなり近い形で再現されていました。

「子安さん」自身もインタビューで、
「スナフキン」は自分にとってはなくてはならない存在で、
他作品でどんなに悪役を演じても
いつでも「スナフキン」に帰る事ができるとコメントされています。

今回、
「スナフキン」の出番自体は冒頭とラストと
非常に控えめな印象ですが、
その分おいしい役所を担っている印象でした。

特に、
「ムーミン」が出迎えに現れた「スナフキン」と
笑顔で抱き合うクライマックスの場面は
ホッとさせられました。


ゲスト声優として
「さまぁ~ず・三村マサカズさん」が「モンガガ侯爵」の声、
「さまぁ~ず・大竹一樹さん」が「クラーク」の声、
「木村カエラさん」が「ピンプル」の声を
それぞれあてていました。

「高山さん」達プロの声優さんと比較すると微妙ですが、
3人共かなり健闘していた印象を受けました。

「楽しいムーミン一家」でも
主題歌を歌っていた「白鳥英美子さん」が
ナレーションを担当し、
一度キャラクターの声をあてた事もあったと思います。

そちらもプロの声優さんと比較すると微妙でしたが
味わいがあって記憶に強く残りました。


最初に今回の映画版の「ムーミン」達登場キャラのデザインを見た時、
「楽しいムーミン一家」のイメージが残っているため、
違和感を持ちました。

しかし見ている内に、
以前と変わらない親しみを持つ事ができました。

手描き独特の
温かみも感じました。

色合いについては、
日本のアニメではあまりお目にかかれないであろう
淡白なもので、
これが制作国ならではかと思いました。

冒頭のパーティーの場面では、
「ムーミン谷」の住民達が一堂に会し、
大変懐かしく思いました。

「ミムラ」と「ミイ」が、
「ムーミン」達とは初対面という部分が、
既に冒頭から友人同士の設定だった
「楽しいムーミン一家」とは異なり
新鮮に見えました。

事故ですが、
「ムーミンパパ」が花火を海賊に向けて飛ばしてしまう場面等は、
自主規制が厳しい今の日本の作品では避けられそうな描写なので
印象的でした。

「ムーミン」と「フローレン」の相思相愛ぶりは、
「楽しいムーミン一家」と同じでした。

「ムーミンパパ」の自慢話の中で、
「楽しいムーミン一家」でも登場した
カバと誤解された「ムーミン」一家が
動物園の檻に閉じ込められる話が語られる場面は
ツボを突かれた印象でした。

事前に予告を見て
ホテルの宿泊代が払えずに、
警察に追い回されるというオチになるかと予想していましたが、
もう一捻りされていると感じました。

「フローレン」の金を、
彼女の香水の匂いを頼りに「ピンプル」達に探させる展開も、
事前に「フローレン」が香水を振る場面があり
きちんと伏線が張られていました。

全体的に大人びた印象の「ムーミン」でしたが、
「リビエラ」到着直後、
ウニを踏んで痛がり
「ムーミンママ」に甘える姿が
かわいらしく見えました。



続いて、
本作で残念に感じた点については以下の通りです。


「ムーミン」本来の社会的・政治的風刺の作風を
取り入れた上で、
大人も子供も楽しめる作品に仕上げたとの事ですが、
結果として
どっちつかずになってしまった印象でした。

正直、
主人公達の声が、
「楽しいムーミン一家」で聞き慣れた声でなければ、
途中で居眠りしたかもしれません。

ほのぼの感はあまりなく、
同じコミック版を原作としているためか、
「楽しいムーミン一家 冒険日記」をさらに淡白にした印象でした。

また、
「スニフ」「ヘムレンさん」「スティンキー」「フィヨンカ夫人」等
「楽しいムーミン一家」でレギュラーだった他のキャラクターが冒頭登場したものの、
台詞がなかった点が残念でした。

「中尾隆聖さん」演じる「スニフ」、
「矢田稔」さん演じる「ヘムレンさん」、
「丸山裕子さん」演じる「スティンキー」、
「島本須美さん」演じる「フィヨンカ夫人」
をまた見たいものでした。


それと、
今回登場した「汚い言葉たち」
の話す汚いとされる言葉について、
個人的には
「この程度がそんなに汚い言葉なの?」
と感じました。

具体的には、
「すっとっこどっこい」「とんちき」「おなら虫」
「厚塗り女」「魚顔」「あんぽんたん」等でした。

仮に今回の作品が1980年代に制作されていれば、
それこそ誰が聞いても汚いとしか言いようのない言葉を
「汚い言葉たち」の台詞に使えたかもしれません。

しかし、
過剰な自主規制と言葉狩りが蔓延した
現在の日本では、
それらはことごとく放送禁止用語とされ
絶対に不可能でしょう。

無論、
実際に本作で出て来た上記の汚い言葉でも、
十分ショックを受ける方々がいるかもしれません。

ただ、
世代間の相違とは言え、
せっかくのキャラクターの持ち味が
十分生かされていない印象が否めませんでした。

今回と同じ様な印象を受けた作品が
以前にもありました。

特撮番組「侍戦隊シンケンジャー」の中で、
相手が精神的に傷つく悪口を投げつけ、
その時受けた精神的ショックを
肉体的なショックへと変換する事ができる
「アヤカシ」が登場するエピソードがそれです。

劇中で「アヤカシ」が人々に投げかける悪口は、
放送当時はいわゆる罵詈雑言とされた言葉かもしれませんが、
個人的には、
かなり甘いという印象を受けました。

無論、
実際に誰が聞いても傷つく様な罵詈雑言は
放送禁止用語に該当するため、
台詞に入れられる訳がありませんが、
結果として「アヤカシ」の特殊能力が
十分生かされていない様な印象を受けました。

話が脱線しましたが、
今回の映画の「汚い言葉たち」も、
その様なやむをえない大人の事情により、
本来の毒を抜かれてしまったのではと感じました。

海賊一味が
「ムーミン一家」の家の中を物色する場面は、
画面に映る全てのキャラクターの動きを把握しづらく
見直す必要性を感じました。

それと、
作品のテレビCM等で流されていた
「木村カエラさん」が歌うイメージソングが
結局流されなかった点が残念でした。

日本語吹き替え版のエンドロールの時間では、
とても一曲流せないため仕方ないかもしれませんが、
やはり残念でした。



正直
「楽しいムーミン一家」と同じ作風を期待すると、
肩透かしを食らう感じの作品でした。

しかし、
慣れ親しんだ声を吹き込まれた
「ムーミン」のアニメの新作を見る事ができた事自体は
うれしく思っています。


本作の「ハンナ・ヘミラ監督」は、
「ムーミン」を知らない人・大好きな人の
両方にアピールしたかったとコメントしています。

また、
初めて「ムーミン」に触れる人にとって感じやすいのは、
「ムーミン谷」ではなく「リビエラ」の様な
「ムーミン」達がいつもと違う場所にいる事で
よりキャラが際立つと考えたそうです。

原画は12万枚で、
全て手描きで制作される事により、
「ムーミン」独特の暖かみと独特の色合いが
実現したとの事です。

現在日本は言わずもがな、
海外でも全編手描きのアニメーションは殆ど制作されておらず、

それを作る事ができるスタジオも
殆ど残っていないそうです。

そのため必死でスタジオを探し当て
描き上げたそうです。

監督が最もこだわった点について、
以下の様にコメントしています。

日本の「ムーミン」のアニメシリーズは
子供向けの要素が強かったのに対し、
原作者「トーベ・ヤンソン氏」は
大人向けに描いていたとの事です。

そのため今回の映画は
大人も子供も楽しめる作品であり、
本来作品が持っている
社会的・政治的風刺を織り交ぜて作ったとの事です。



今回劇中で繰り返し出て来た
「平和に暮らし、イモを育て、夢を見るのが一番」
という「ムーミンパパ」の台詞が印象的でした。

ありふれた台詞かもしれませんが、
物騒なニュースが連日流れる昨今では、
大変重みのある言葉だと感じました。


どのキャラクターにも何となく毒があり、
ただ単にキャラクターのかわいらしさだけが
売りの作品ではありませんが、
故に「ムーミン」は今も世界中で
慕われているのだと思いました。

今後も新しい世代へと
引き継がれていく事に
期待したいと思います。


大変長文となりましたが、
今回はこれまで
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

タグキーワード
  • No Tag
コメント(-)トラックバック(0)Edit
トラックバック
Copyright © ヒーローフィギュアをレビュー! All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます

ブログパーツ