映画「LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門」感想レビュー

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今回は「LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門」の感想レビューです。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。







2012年に放送された「峰不二子という女」
2014年に劇場公開された「次元大介の墓標」に続く、
若き日の「ルパン三世」「次元大介」「石川五ェ門」「峰不二子」「銭形警部」等の活躍を描いた「LUPIN THE ⅢRD」シリーズの第3弾
「LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門」を映画館で鑑賞して来ました。

以下が「あらすじ」と「感想」です。

※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。
また、
うろ覚えのため実際の作品の内容と異なる記載がありますがご容赦願います。

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入場者特典 フィルム風ブックマーカー
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「ルパン三世のテーマ2014」「Revolver Fires」 Gary Stockdale



※動画投稿者の方へ、ありがたく使わせて頂きます。


(あらすじ)

(前篇)

どこかの国の豪邸の敷地内にある広大な庭園で芝刈りを行う1人の大男の姿があった。

そこに1人の少女が駆けて来る。

大男は少女を「お嬢様」と呼び、少女は大男を「ホーク」と呼んで、主からの依頼文を渡す。

依頼内容を確認した「ホーク(声:土師孝也さん)」はハーレーを駆って敷地を後にする。

場面は変わってここは日本の伊豆沖。

そこを航行する一隻の賭博船内では、
暴力団「鉄竜会」が主催する賭博パーティーが開催されていた。

その様子を「ルパン三世(声:栗田貫一さん)」は上方から窺っていた。

そんな中、
1人の暴力団組員が賭博でイカサマを行ったとして
「鉄竜会」の組長「稲庭牧男(声:菅生隆之さん)」の元へと連行されて行く。

「鉄竜会」の待機場所には、
「稲庭組長」をはじめ、
「西郷兄弟(声:(兄)江川央生さん・(弟)天田益男さん)」等
「四天王」と呼ばれる幹部連中と、
新入りの「石川五ェ門(声:浪川大輔さん)」の姿があった。

「西郷兄弟」等は、
「稲庭」から気に入られ
紋付羽織や「斬鉄剣」の装飾を与えられた「五ェ門」の存在が面白くない。

イカサマを働いた男が「鉄竜会」組員等にリンチを受けていると、
彼の兄貴分達が抗議に現れる。

「西郷兄弟」等は、
相手が敵対組織の組員であると知るや挑発を始める。

やがて両者は乱闘となるが、
「四天王」達の圧倒的な戦闘力を前に、敵対グループは瞬く間に始末されてしまう。

「西郷兄弟」は、
乱闘中終始坐したままであった「五ェ門」を鼻で笑う。

すると、
負傷し床に伏していた敵対グループの男が、「稲庭」に向けて発砲する。

次の瞬間「稲庭」に向かっていた弾丸が、
飛び出して来た「五ェ門」の「斬鉄剣」により一刀両断される。

「稲庭」は「五ェ門」の腕を絶賛する。

予想外のアクシデントを受け、
「稲庭」の部下は賭博の売上金が保管されている金庫室の警備担当に警戒する様通達する。

しかしその直後、
警備担当の組員達は「ルパン」によって拘束されてしまう。

「ルパン」は「次元大介(声:小林清志さん)」に指示を送り、
配線を切断させて金庫前の赤外線を解除させる。

金庫室の中では、
一足先に侵入していた「峰不二子(声:沢城みゆきさん)」が札束をバッグに詰め込んでいた。

「ルパン」と「不二子」は一時的に手を組み、共に売上金を運び出す事となる。

するとその時賭博船全体が大きく揺れ出す。

「鉄竜会」の面々も異常を察知し、

「五ェ門」は機関室へと向かう。

機関室に入った「五ェ門」は、手斧でエンジンに切りつける「ホーク」を発見する。

「五ェ門」の方に向き直った「ホーク」は、そのまま襲いかかって来る。

その背後で起きた大爆発により、船体はより不安定な状態となる。

身の危険を感じた「鉄竜会」の面々が船から退避しようとする中、
爆発に巻き込まれ「稲庭」は瓦礫の下敷きになってしまう。

助けを求める「稲庭」を見殺しにして、
「西郷兄弟」等四天王はその場から逃げ去ってしまう。

激しい剣劇の末、
「ホーク」を追い詰めた「五ェ門」は、賭博船を襲撃した理由を尋ねる。

すると、
今まさに売上金を詰め込んだボートで脱出しようとしている
「ルパン」「次元」「不二子」等の姿を「五ェ門」「ホーク」は目撃する。

「ルパン」達3人も「五ェ門」「ホーク」の姿を捉える。

「ホーク」を見た「不二子」は、自らの記憶を辿ろうとする。

自分の標的は「ルパン」「次元」「不二子」達であると語る「ホーク」に「五ェ門」は、
「ルパン」は自分の獲物であると言い放つ。

「ホーク」は「五ェ門」の一瞬の隙を突いて、隠していたボートで逃走してしまう。

「五ェ門」「ホーク」の戦いの最中、
「ルパン」達3人も賭博船を後にする。

翌日、
港に着いた賭博船から降ろされた遺体の身元確認が行われていた。

そこに公安警察の「銭形警部(声:山寺宏一さん)」が現れ、
作業中の海上保安官等に「ホーク」の写真を見せる。

遺体の状態がひどく身元確認が困難であると告げた保安官達は、
「ホーク」の素性を「銭形」に尋ねる。

それに対し「銭形」は、
「バビューダの亡霊」であるとだけ伝える。

その頃「ルパン」「次元」「不二子」等は、
伊豆山中のアジトで、収穫である札束の山を前に浮かれ気分であった。

「不二子」は、
賭博船で見かけた「ホーク」が、かつて戦場で2000人を1人で殺した元兵士で、
13年前バミューダでの作戦中に死亡したとされている事を説明する。

そして今では「バミューダの亡霊」と呼ばれている事も語る。

しかし「ルパン」は
自分達には無関係の事と真剣に取り合わないまま、祝杯を上げる。

同じ頃、
「鉄竜会」の組員らにより「稲庭」の葬儀が執り行われていた。

そこに現れた「五ェ門」を、
「西郷兄弟」は「稲庭」を見殺しにした裏切り者と罵る。

「ホーク」との共謀を疑われた「五ェ門」は、
身の潔白を主張する。

すると「稲庭」の息子の「稲庭ジュニア(声:宮内敦士さん)」は、
疑念を払拭したければ、3日以内に「ホーク」を仕留めて来る様「五ェ門」に告げる。

一方「銭形」は、
とある店で食事をした「ホーク」が、客の若者のハーレーを乗り逃げした事を知る。

すぐさま「銭形」は捜査を指示した上司に伝えるが、
突如「ホーク」の捜査打ち切りを告げられ困惑する。

納得できない「銭形」は、そのまま電話を切って独断で「ホーク」の捜査を続ける。

その日の晩、
アジトでくつろいでいた「ルパン」「次元」「不二子」達の元に、
「ホーク」が現れる。

「ホーク」はアジトの窓を突き破って侵入し、
乗って来た「ハーレー」は壁にめり込んでしまった。

「ホーク」は問答無用で、「ルパン」達に手斧で襲いかかって来る。

「次元」の放ったマグナムの弾も、強固な手斧によって弾き返されてしまう。

やむなく「ルパン」達はアジトを捨てて逃げ出そうとするが、
「不二子」のハーレーを「ホーク」に奪われてしまう。

「ルパン」「次元」「不二子」は車で駆け出し、
「ホーク」はハーレーでその後を追う。

アジトの壁にめり込んだ状態のハーレーから漏れた燃料に、
「ホーク」が差した吸いさしの葉巻の火が引火し大爆発を起こす。

アジトの爆発と「ルパン」「次元」「不二子」「ホーク」の目撃情報を知らされた「銭形」は、
現場に急行する。

「ルパン」等は「ホーク」の執拗な追跡を受け、振り切る事ができない。

すると突然走行中の山道横の巨木が倒れ、激突した「ホーク」は地面に叩きつけられる。

特に目立った外傷を負う事も無く、「ホーク」は落ち着いた様子で立ち上がる。

するとそこに「五ェ門」が現れ、「ホーク」に対し勝負を挑む。

助けられた借りを返そうとする「ルパン」に対し、「助太刀無用だっ!!」と言い放ち、
「五ェ門」は「ホーク」に仕掛ける。

しかし、
「ホーク」は素手で「斬鉄剣」の刃を受け止め、そのまま力任せに手斧を刀身に叩きつける。

やがて負荷に耐えられなくなり、
刀の鍔と柄は割れ、「五ェ門」は吹き飛ばされ巨木に叩きつけられる。

するとそこに現れた「銭形」は「ホーク」に銃口を向ける。

その隙に「ルパン」達4人はその場から逃走する。

「ホーク」は「銭形」に言われるまま無抵抗の状態で逮捕される。

難を逃れた「ルパン」達であったが、
打ちひしがれた様子の「五ェ門」は、鍔と柄を取り去った刀身を片手に無言で去って行く。

その様子を見ていた「ルパン」は
「命よりも大事な物を奪われた様だ…」
とつぶやく。

(後篇)

「五ェ門」は「斬鉄剣」の刀身を新たな柄に差し込み、仕込み刀に仕上げる。

海面からそびえ立つ岩場の上で、「五ェ門」は「斬鉄剣」を構えたまま静止する。

すると海中から1頭の鮫が飛び出し「五ェ門」に襲いかかる。

しかし「五ェ門」は「斬鉄剣」を鞘から抜かないまま立ち尽くし、鮫の攻撃で負傷してしまう。

物陰から様子を窺っていた「ルパン」「次元」「不二子」達は目を見張る。

「次元」は、
「ホーク」により居合斬りを見切られたショックにより、
「五ェ門」が「斬鉄剣」を抜けなくなったのではと推測する。

スランプ状態から抜け出そうとあがいているかの様な「五ェ門」の姿を目の当たりにし、
「不二子」は呆れた様子で1人去って行く。

「ルパン」と「次元」はそのまま「五ェ門」の修業を観察し続ける。

場所を移動し激しい炎に囲まれた状態で、
「五ェ門」は「斬鉄剣」を構えたまま立ち続ける。

しかし
結局刀を抜けないまま、「五ェ門」は滝行に移る。

すると滝の上から1本の丸太が流れ落ちて来る。

しかし「五ェ門」は「斬鉄剣」を使おうとせず、結果丸太を受け負傷してしまう。

「新しい自殺手段か?」
と呆れた様子の「次元」の横で、「ルパン」はただただ様子を見守り続ける。

続いて「五ェ門」は岩壁を前にして、「斬鉄剣」を構えたまま立ち続ける。

しかし、
自らの右手を取っ手に縛り付けた状態のまま、3日間抜く事はなかった。

その場に崩れ落ちる「五ェ門」の姿を目の当たりにした「次元」は
「見てらんねえな…」と漏らす。

「ルパン」も
「これ以上は野暮だ…」
とその場を立ち去る事にする。

「五ェ門」が修業に没頭している間、
「銭形」は命令無視を上司に叱責され、12時間以内に「ホーク」を釈放する様指示される。

しかしその直後、
留置所から「ホーク」が脱走したとの連絡が入る。

「ホーク」は没収されていた手斧を奪還し、警察の白バイを駆り逃走を図る。

やがてパトカー部隊に追い付かれるも、傍を走行中のトラックを転倒させ振り切ってしまう。

しかし、
遅れて来た「銭形」の発砲した弾がバイクに命中し、
「ホーク」はガードレールを突き破って崖下へと転落する。

車から降りて崖下を覗いた「銭形」の眼前で、
「ホーク」は何事も無かったかの様に軽快な足取りでその場から逃げ去って行く。

「五ェ門」の元を去り山中を進んでいた「ルパン」と「次元」は、
突然の雨に遭遇し足止めを食らってしまう。

するとそこに「銭形」の車が現れ、2人は逮捕されてしまう。

車内で「銭形」は、
「ホーク」を「ルパン」に差し向けた黒幕が、
死亡とされた人物の出没事件に関わっていると語り始める。

「ルパン」は、
命令を無視し危険な領域に踏み込んでいると挑発し、「銭形」に裏拳で殴られる。

同じ頃、
「五ェ門」は項垂れた状態で「鉄竜会」の元へとやって来る。

「稲庭ジュニア」は、
期限の3日を過ぎても「ホーク」を仕留められなかった「五ェ門」をなじる。

そこに「ホーク」が逃走したとの連絡が入り、
「稲庭ジュニア」はさらに「五ェ門」を罵倒する。

問い掛けにも全く答えようとしない「五ェ門」に対し、
「生きている価値はない!」
と「稲庭ジュニア」は言い放ち、
「西郷兄弟」達に始末する様命令を下す。

「五ェ門」は無抵抗の状態で「西郷兄弟」のリンチを受け、
そのまま地面に倒され踏みつけられる。

するとその時、
「五ェ門」の全身の神経に電流が走り、自らに襲い来る組員等の姿が脳裏に浮かぶ。

すると「五ェ門」は
「見えた!」
と強い口調で発する。

眼差しに生気が戻った「五ェ門」は、
命が惜しければ去れと警告した上で、「西郷兄弟」に挑もうとする。

完全に激昂した「西郷兄弟」とその他「鉄竜会」の面々は、「五ェ門」に襲いかかる。

すると「五ェ門」は鮮やかな動きで攻撃を避けながら、次々に組員達を斬り裂いて行く。

ついに1人となった「稲庭ジュニア」は拳銃を向けるが、前髪と銃身を斬り落とされてしまう。

「五ェ門」から
「俺に構うな…」
と告げられた「稲庭ジュニア」は、観念した様子で同意する。

山道を進んでいた「銭形」の車は、
瓦礫によって塞がれた状態の道に辿り着く。

瓦礫が自然災害によるものではないと「銭形」が察した直後、
「ホーク」が出現する。

「銭形」は「ホーク」に発砲するが、手斧で弾き返された弾により左足を負傷してしまう。

その隙に「ルパン」と「次元」は、愛用の銃を手に車から抜け出し山中へと逃げ込む。

互いに手錠を破壊した「ルパン」と「次元」は、一軒の古寺へと逃げ込む。

本堂に逃げ込んだかの様に見せかけ、「ホーク」をまいたと安堵した次の瞬間、
「ルパン」と「次元」が身を潜めていた建物が崩壊する。

「ホーク」の攻撃により「ルパン」は右手に木材が貫通し、
「次元」は頭蓋骨が割れ意識朦朧となる。

「ホーク」が「ルパン」「次元」を追い詰めようとしたその時、「五ェ門」が立ちはだかる。

飽くまで「ルパン」と「次元」を標的とする「ホーク」に対し、
「五ェ門」は毅然とした態度で挑戦する。

やがて両者は交戦状態となり、手斧で柱を斬り裂かれ崩壊した本堂の屋根の上で睨み合う。

互いに攻撃を受け、両者は血を流し合う。

「ルパン」と「次元」が対決の行方を見守る中、「五ェ門」と「ホーク」が勝負に出る。

「五ェ門」の脳裏に、手斧で襲い来る「ホーク」の姿が浮かぶ。

イメージ通りに仕掛けて来た「ホーク」の手斧は、
「五ェ門」の上腕の表面を削ぎ落としてしまう。

その直後、
手斧を振り下ろした「ホーク」の右腕が斬れて落ちる。

事態が飲み込めず困惑する「次元」に対し、
「ルパン」は「五ェ門」が最速の剣を修得したと説明する。

「ルパン」は、
視覚と聴覚が得た情報を脳が認識するのに僅かなずれが生じるため、
「五ェ門」はそのずれを埋めるためこれまで修業していたと語る。

右腕を失いながら尚も「五ェ門」に襲いかかろうとした「ホーク」は、
自らの首が「五ェ門」によって斬り落とされる光景が脳裏に浮かび、恐怖する。

すると「五ェ門」は、
「恐怖を感じるのは人が人であるが故」
と「ホーク」に語り掛ける。

すると「ホーク」は葉巻で一服しながら
「完敗だ…」
と負けを認めその場から立ち去る。

決闘終了後、
「五ェ門」は手に掛けた者達を供養するため、
小さな墓標を立て手を合わせる。

「ルパン」は助けてくれた事を感謝し、
「五ェ門」も「ホーク」との勝負をただ見守ってくれた事を感謝する。

するとそこに「銭形」が現れ、
「ルパン」と「次元」を再び捕えんと銃口を向ける。

すると義理立てした「五ェ門」が「銭形」の前に立ちはだかる。

「ルパン」と「次元」はそのまま逃走し、
「銭形」と「五ェ門」はその場で睨み合う。

「殺す気で来い!」
と言い放つ「五ェ門」に対し、
「なめるなよっ!」
と「銭形」は銃を構える。


(感想)

まず、
本作で良かったと感じた点は以下の通りです。

「峰不二子という女」「次元大介の墓標」同様、
今回も近年のTVスペシャル版等とは一線を画するシリアスでハードな雰囲気で、
迫力がありました。

特に、
機械やらビルやら頑強な物を華麗に斬り刻む姿が定番の「五ェ門」が、
本作では生身の人間を大量に斬り裂く場面に衝撃を受けました。

「五ェ門」が返り血を浴びながら組員等を斬り裂きながら前進し、
斬り飛ばされた手首が宙を舞う光景は残酷ですが印象深いものでした。

「ホーク」との最終決戦でも、
手斧で上腕の肉を斬り落とされ、
切り口から筋肉が剥き出しの状態になる「五ェ門」の姿が大変痛々しかったです。

妄想でしたが、
「ホーク」の首が斬れて落ちる場面も、
規制により昨今のテレビでは不可能な表現であるため、印象に残りました。

それと、
「五ェ門」が墓標に手を合わせる場面も印象に残りました。

昨今の作品では、
自らが手を汚している事に無頓着なキャラが台頭しているそうです。

個人的には、
バトルアクション関連の作品の中で、
世のため人のためと言う信念を持って戦って来たヒーローが、
他者を倒し傷つけて来た事を断罪され苦悩する姿が、人間味に溢れ魅力を感じて来ました。

大義のために戦いながら、
倒して来た相手の事も背負いながら前進するヒーロー像が自分の理想だと考えています。

そういう訳で、
今回の「五ェ門」の姿は古風かもしれませんが、懐かしく好感が持てました。

アクションシーン以外にも、
「ルパン」をはじめとする登場人物達が魅力的でした。

「ルパン」が、
実は最初から「五ェ門」の修業の目的を見抜いていた事を語るクライマックスの場面が
大変かっこ良く感じました。

「次元」についても、
得意のガンアクションが不発だったものの、久し振りに眼鏡姿が披露され印象的でした。

ショートカットの「不二子」も、
「LUPIN THE ⅢRD」シリーズの括りでは新鮮に映りました。

今回も「銭形」が本シリーズらしい渋い設定で、重厚で好感が持てました。

宿敵「ホーク」も、感情の起伏に乏しく、
淡々と任務を遂行する不気味な印象で、「ターミネーター」を彷彿とさせられました。

冒頭の場面を見た時、
第2テレビシリーズ第103話「狼は天使を見た」的な粗筋になるのかと思いましたが、
見当違いでした。

そんな「ホーク」が、
恐怖を感じ怯えた表情を見せるクライマックスも印象的でした。

それまで殺人機械的な描写が続いた「ホーク」が、
飽くまで人間である事を視聴者に認識させる場面でした。

そして、
今回の各キャラクターの台詞回しややり取りも魅力的で、飽きませんでした。

本編の内容から離れますが、
「次元大介の墓標」公開時は少し遠出する必要がありましたが、
今回はより近場の行きつけの映画館での上映だったため助かりました。


続いて、
本作で残念に感じた点については以下の通りです。

「次元大介の墓標」における「次元」の扱い同様、
今回も題名からして主役と解釈していた「五ェ門」について、
それに相応しい出番があったかと言えば、微妙に控えめな感じに思えました。

そして本作では、
徹底して黙して語らずという姿勢のため、
「五ェ門」の意図を「ルパン」が代弁する形となり、何となく勿体ない気がしました。

「峰不二子という女」の様に、
「五ェ門」自身がモノローグで本心を語る描写があれば、
よりキャラクターが掘り下げられたと思いました。

そして、
「ルパン」の解説と、
実際に覚醒した「五ェ門」の能力が食い違っている様に思いました。

解説では、
視覚と聴覚が得た情報を脳が認識するまでのズレを埋めた結果
最速の剣を修得したとありましたが、
「五ェ門」が覚醒させたのは予知能力ではないかと観ていて感じました。

それから、
アクションシーンや各キャラクターの台詞等、
細々とした要素に魅力を感じた一方で、
話全体としては何となく物足りなく感じた点が残念でした。

宿敵「ホーク」の素性と、
彼に「ルパン」一味抹殺を命令した黒幕が結局明らかにされず、もやもやとさせられました。

「次元大介の墓標」のラストに登場した「マモー」かもしれないと思いましたが、
結局一切触れられませんでした。

そして、
これまでの「LUPIN THE ⅢRD」シリーズとの整合性について、
中途半端になっていた様に感じました。

過去2作では「ルパン」と「五ェ門」には面識がありませんでした。

しかし今回、
既に「ルパン」は「五ェ門」の存在を認知していて、
「五ェ門」も「ルパン」を標的にしているという設定でした。

両者の間に何が起きたのかが全く描かれておらず、肝心の部分が抜け落ちた印象でした。

「峰不二子という女」で「五ェ門」と関わっていた「次元」と「不二子」が、
「ルパン」に彼の事を教えたとも考えられますが、
その根拠となる場面や台詞は特にありませんでした。

その一方で、
「銭形」の回想として「次元大介の墓標」の場面が登場し、
話がきちんと繋がっているのかいないのか曖昧な感じでした。

それと後篇序盤に、
所謂作画崩壊と思しき場面が見受けられました。

ふんどし姿の「五ェ門」の顔がのっぺら坊状態になったり、
「ルパン」「次元」「不二子」の顔が単純な点と線だけの状態になったりする場面があり、
拍子抜けしました。
元々OVAの作品だからかもしれませんが、
スクリーンで鑑賞すると粗が目立つ形となり、安っぽく見えました。

同じ前提の作品ですが、
「機動戦士ガンダムU.C.」では今回の様な事はなかったため、少し残念に感じました。

同じくOVAとしての販売が前提のためとは言え、
トータル1時間程の内容なので、前後篇に分ける必要はないと思いました。


前作「次元大介の墓標」が内容的にはほぼ納得できる内容だったため、
本作にも期待していました。

実際に鑑賞した感想として、
前作には少しだけ及ばず、とても残念に感じました。

ただ、
2015年から2016年にかけて放送されたテレビシリーズ
「ルパン三世 PARTⅣ」以来新作がなく寂しく思っておりましたので、
今回劇場で鑑賞する運びとなりました。

30年以上演じ続けた「井上真樹夫さん」から役を引き継いだ
「浪川大輔さん」演じる「五ェ門」も、先代に負けず劣らず魅力的だと感じています。

ただ、
先代と比較して「五ェ門」を演じる機会にあまり恵まれない事もあり、
まだ「浪川さん」演じる「五ェ門」のイメージが広く深く浸透していない気がしていました。

そんな中、
「五ェ門」にスポットを当てた本作が制作された事自体は、高く評価したいと思います。

願わくば、
「PARTⅣ」に続く「ルパン三世」の新作テレビシリーズを制作してほしいものです。

さて、
「LUPIN THE ⅢRD」シリーズが今後も続編が制作されるのであれば、
次はいよいよ「銭形警部」が主役を張るのでしょうか?

「銭形警部」と言えば、
本作の上映館でも宣伝されていましたが、
2017年2月より、
「鈴木亮平さん」主演のドラマ「銭形警部」が放送予定です。

複数の媒体を通じて展開されるドラマとの事で、これはこれで興味深いです。

それも良いですが、
「LUPIN THE ⅢRD」シリーズが今後も続く事を希望します。

それでは大変長文となりましたが、
今回はこれまで!

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