映画「東京喰種 トーキョーグール」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「東京喰種 トーキョーグール」感想レビュー

tokyo001今回は映画「東京喰種 トーキョーグール」の感想レビューです。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。









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入場者プレゼント用特製コースター「永近英良(ヒデ)[小笠原海]」
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「石田スイ先生」原作の漫画を実写化した
映画「東京喰種 トーキョーグール」を鑑賞して来ました。
以下が「あらすじ」と「感想」です。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。
また、
うろ覚えのため実際の作品の内容と異なる記載がありますがご容赦願います。


(あらすじ)

物語の舞台となる世界には、
人間を食料とする亜人種「喰種(グール)」が存在する。

「喰種」は水とコーヒーを除けば人肉を食する他に栄養補給する事ができない。

人間は「喰種」を駆逐するため
行政機関「CCG(Commission of Counter Ghoul)=喰種対策局」を組織し対処するが、
「喰種」は滅びる事無く人間社会に身を潜め続けたまま長い年月が過ぎた。

東京の20区にある「上井大学」に通う平凡な大学生
「金木研=カネキ(演:窪田正孝さん)」は、
いきつけの喫茶店「あんていく」で、
親友「永近英良=ヒデ(演:小笠原海さん)」と向き合いながら、
「高槻泉」の著書「黒山羊の卵」を読んでいた。

「ヒデ」が熱く語る「喰種」関連のニュースに「カネキ」は全く無関心な様子であった。

するとそこに、
以前から「カネキ」が好意を寄せている「あんていく」の常連客
「神代利世=リゼ(演:蒼井優さん)」が入店して来る。

煮え切らない「カネキ」の態度に業を煮やした「ヒデ」は、
「黒山羊の卵」をひったくり床にほおり投げる。

すると「リゼ」は本を拾い上げ、笑顔で「カネキ」に手渡す。

その出来事がきっかけとなり、
「カネキ」と「リゼ」はデートする運びとなる。

デート当日、
レストランで「カネキ」は「リゼ」を前に緊張し、
本の話ばかりしてしまい格好がつかない。

そんな「カネキ」に対し、「リゼ」はただただ笑顔で接する。

「カネキ」はふと「リゼ」が注文した食事に手を付けない事に疑問を感じるが、
「リゼ」は自分が小食であるとだけ告げて流してしまう。

するとそこに「あんていく」の店員である女子高生
「霧嶋董香=トーカ(演:清水富美加さん)」が
親友「小坂依子(演:古畑星夏さん)」と共に通りかかる。

レストランの窓際の席に座る「カネキ」と「リゼ」の姿を見つけた「トーカ」は、
一抹の不安を覚える。

やがて夜も更けた頃、
人通りの少ない道を並んで歩く「カネキ」と「リゼ」の姿があった。

相変わらずぎこちない様子の「カネキ」に対し、
「リゼ」は以前から彼の事を見ていたと告白する。

そのまま「リゼ」に抱きつかれた「カネキ」は有頂天となり、彼女を抱きしめようとする。

すると次の瞬間、
「リゼ」は「カネキ」の肩に噛みつき、そのまま肉を食いちぎってしまう。

傷を抑えながら痛みに悶える「カネキ」の眼前で、
「リゼ」の両眼は「喰種」特有の「赫眼(カクガン)」へと変化する。

舌舐めずりをしながら満面の笑みを浮かべる「リゼ」は、
続いて「赫子(カグネ)」を身体から出現させ「カネキ」に迫る。

這う様にしてその場から必死に逃げようと試みる「カネキ」であったが、
「リゼ」の「赫子」である「鱗赫」に行く手を阻まれてしまう。

恐怖に怯える「カネキ」の視界から、「リゼ」の姿が突然消える。

必死に助けを呼びながらその場から離れようとする「カネキ」であったが、
ふと見上げた頭上の鉄橋の底に張り付く「リゼ」の姿に絶叫する。

階段を駆け上がった直後、
「カネキ」は背後から「鱗赫」で胸部を貫通される。

そのまま「リゼ」は「カネキ」を引き寄せ、血まみれの彼の顔面を舐めまわす。

「カネキ」は吐血し、恐怖と絶望の余り涙を流す。

すると突然、
2人の頭上に吊り下げられていた鉄骨の束が降り注いでくる。

衝撃により吹き飛ばされた「カネキ」は、
鉄骨の下から「リゼ」の血が流れ出す光景を目視する内に意識を失う。

「カネキ」は生死の境を彷徨う中、
幼少時の母との2人きりの生活と、母の葬式の夢を見る。

やがて病室で意識を取り戻した「カネキ」に対し、
彼に「リゼ」の「赫包」を移植した医師「嘉納明博(演:岩松了さん)」は
「全てうまくいったよ…」
と笑顔で語り掛ける。

起き上がれるまでに回復した「カネキ」であったが、
何故か目の前の病院食に箸を付ける事ができない。

そんな「カネキ」の傍に置かれたテレビには、
無許可で「カネキ」に「リゼ」の内臓を移植した件でマスコミに糾弾される
「嘉納」の姿が映し出されていた。


所変わって「CCG」の本部には、
殺害した「喰種」「笛口アサキ」の遺体を調べる喰種捜査官
「真戸呉緒(演:大泉洋さん)」とその部下「亜門鋼太朗(演:鈴木伸之さん)」の姿があった。

「真戸」の指示を受け、「亜門」は「アサキ」の遺体の左指からデザインリングをもぎ取る。

「真戸」と「亜門」は1年前に13区で警官を殺害した「アサキ」を追って、20区に滞在していた。

確保したデザインリングから、
「真戸」は「アサキ」につがい=妻がいると確信し、その追跡を行う事を会議で報告する。

「真戸」と「亜門」のサポート役として、
「CCG20区支部」の捜査官「草場一平(演:前野朋哉さん)」があてがわれる。

「真戸」「亜門」「草場」の3人は、「CCG」に保護された「喰種」の被害者とすれ違う。

両親を眼前で「喰種」に殺害され孤児となってしまった少年に「草場」は同情する。

「喰種」に対する怒りを露にする「亜門」に対し、
「真戸」は過去に囚われる事で強くなれると諭す。


退院し、大学に戻ってきた「カネキ」に、
「ヒデ」は欠席中の講義の内容をまとめたノートを手渡す。

「ヒデ」は「カネキ」の快気祝いに、レストランでの食事に誘う。

おいしそうにハンバーグをほおばる「ヒデ」をよそに、
「カネキ」はハンバーグに手が付けられない。

「ヒデ」に急かされ仕方なくハンバーグを一口口にした「カネキ」は、
その場で吐き出してしまう。

自宅のアパートに帰宅後、
「カネキ」は部屋にある食物を片っ端から口にするが、嘔吐を繰り返し全く喉を通らない。

室内のテレビには、
喰種研究家の「小倉久志(演:ダンカンさん)」が、
「喰種」は舌の構造等の違いにより人間が口にする食物がひどくまずく感じる事を
得意気に説明する映像が流れていた。

残飯が散らばる床をはいずり回るばかりの「カネキ」の眼前に、
突如「リゼ」の幻影が現れ首を絞めて来る。

幻影が消えた直後洗顔をした「カネキ」が洗面台の鏡を覗くと
左目が「赫眼」に変化している事に気付く。

極度の空腹状態に苦しむ「カネキ」は、夢遊病者の様に夜の街を彷徨う。

ふと食欲をそそられる臭いを嗅ぎつけた「カネキ」は、
臭いの元を辿って人気のない裏通りへと入って行く。

すると闇夜に紛れて1人の「喰種」「吉田 カズオ」が、殺害した人間の遺体を貪っていた。

立ち尽くす「カネキ」に遺体の一部を差し出した直後、
「吉田」の頭部が何者かの蹴りを受けて宙を舞う。

新たに現れた「喰種」「西尾錦=ニシキ(演:白石隼也さん)」は、
その場を自分の喰場と主張し、「カネキ」を締め上げる。

するとそこに「トーカ」が現れ、「カネキ」は難を逃れる。

20区の喰場は「あんていく」の管理だと言い放つ「トーカ」に、
「ニシキ」は「リゼ」により喰場を横取りされ、
彼女の死により自分のテリトリーが戻ったと反論する。

結局「トーカ」に圧倒され、「ニシキ」はその場から退散する。

状況が飲み込めず座り込んだままの「カネキ」の前で、
「トーカ」はその場に残された遺体の腕を一口かじる。

「トーカ」から
「喰わねえのか?」
と遺体を差し出された「カネキ」は、そのまま一目散に逃げ出す。

「CCG」では「亜門」と「真戸」が、
「アサキ」の衣服に付着していた繊維を手掛かりに、
それが一着の外国製のワンピースの一部である事を突きとめる。

20区内で該当のワンピースを販売していた店を特定した「亜門」達は、
防犯カメラの映像を解析しワンピースの購入者を絞り込んで行く。

作業の合間「草場」は
「亜門」を行きつけのそば屋に食事に誘うが、つれなく断られてしまう。

とある晩、
思い悩んだままの「カネキ」は「トーカ」の前に現れ土下座し、
すがり着く様に彼女に助けを求める。

そんな「カネキ」に「トーカ」は手にしたごみ袋から掴み出した残飯を投げつけ罵倒する。

するとそこに「あんていく」の店長「芳村(演:村井國夫さん)」が現れ、
「トーカ」を宥め「カネキ」を店内に招き入れる。

「あんていく」のカウンター席に座る「カネキ」の横には、
「アサキ」の妻の「笛口リョーコ(演:相田翔子さん)」と
その娘「笛口雛実=ヒナミ(演:桜田ひよりさん)」の姿があった。

「芳村」は「カネキ」に、
「あんていくブレンド」と名付けた特製のコーヒーを差し出す。

恐る恐る「あんていくブレンド」を口にした「カネキ」は、
全く拒否反応を起こす事無くおいしく飲める事に感激する。

そんな「カネキ」の様子を「トーカ」は呆れた様子で眺めていた。

やがて店を出ようとする「リョーコ」「ヒナミ」親子に、
「芳村」は食料の入った包みを手渡す。

「芳村」から同じ包を渡された「カネキ」であったが、受け取る事を躊躇う。

そんな「カネキ」に「芳村」は
「喰種の空腹は人間のそれよりも過酷だ」
と告げる。

自宅に戻った「カネキ」は、
受け取った包みをガムテープで巻いてそのまま処分しようとする。

しかし直後に空腹に耐えきれずテープを剥がして包みを開封する。

露になった人間の臓器と思しき肉片にかぶりつこうとした直後、
部屋の外から「ヒデ」の呼び声が聞こえ思い止まる。

居留守を装い「ヒデ」が去るのを待って扉を開けた「カネキ」は、
頼みごとがあるとの「ヒデ」のメッセージと見返りの菓子パン入りの袋を見つける。

「カネキ」は肉片を厳重に梱包してごみ捨て場に廃棄した後、大学へと向かう。

「カネキ」は、ものもらいと偽り左目に眼帯を着用し「ヒデ」と大学で落ち合う。

サークルへの入部を懇願する「ヒデ」に連れられて
大学の下層にある一室に向かった「カネキ」は、
そこで「ニシキ」と再会する。

同大学の薬学部2年で「ヒデ」から先輩と呼ばれる「ニシキ」は、
「ヒデ」の差し入れの鯛焼きを躊躇する事無く口にする。

「ニシキ」から「ヒデ」との関係を尋ねられた「カネキ」は、
小学生の頃転校して来た「ヒデ」が自分に声を掛けてくれて以来親友である事を説明する。

すると「ニシキ」は不気味に舌舐めずりを始め、
食事に誘う「ヒデ」の頭を掴んで机に叩きつける。

すると「ニシキ」は自分の口に指を差し込んで、
先程食べた鯛焼きを吐き出してしまう。

「ニシキ」は、意識を失った「ヒデ」を踏みつけて「カネキ」を挑発する。

「カネキ」は「ヒデ」を救おうと、
その場にあったゴルフクラブを「ニシキ」に叩きつけるがクラブはひん曲がってしまう。

「カネキ」は「ニシキ」の「赫子=尾赫」に弾き飛ばされ為す術がない。

勝ち誇った様子の「ニシキ」の「尾赫」の先端が、「ヒデ」の耳に達しようとしたその時、
「カネキ」の身体から出現した「赫子=鱗赫」が「尾赫」の一部を斬り飛ばす。

逆上した「ニシキ」の攻撃を、激昂状態の「カネキ」は全く寄せ付けない。

やがて「カネキ」は「鱗赫」で「ニシキ」の四肢の自由を奪い押さえつける。

「カネキ」に命乞いを始める「ニシキ」であったが、
彼の背後から「尾赫」で狙いを定める。

危険を察知した「カネキ」が身をかわしたため、
「ニシキ」は自らの「尾赫」で負傷してしまう。

敵わないと悟った「ニシキ」は部屋から逃げ出そうとするが、
「鱗赫」によって扉に挟まれてしまう。

そのまま「カネキ」は「鱗赫」で「ニシキ」を貫く。

血だるまの「ヒデ」に駆け寄る「カネキ」であったが、
「喰種」の食欲に負けて「ヒデ」の顔を舐めまわし始める。

ふと鏡に映った自分の姿が「リゼ」になっている事に「カネキ」は気付くが、
既に衝動を抑える事ができない。

するとそこに「トーカ」と、
「あんていく」の一員である「四方蓮示(演:柳俊太郎さん)」が現れる。

既に正気を失った状態の「カネキ」を目にして面倒臭そうに愚痴る「トーカ」は、
「四方」と共に「赫眼」状態となる。

「カネキ」は「あんていく」の一室のベットで目を覚ます。

「芳村」は「カネキ」に、
「トーカ」と「四方」が「カネキ」を保護した事を告げ、2人に感謝する様諭す。

「ヒデ」の身を案じる「カネキ」に、
「四方」は彼を病院に入院させたが意識不明の重体である事を告げる。

「ヒデ」は唯一無二の親友であると話す「カネキ」に対し「芳村」は、
大学で彼を食べようとした事実を突きつける。

続けて「四方」は「カネキ」に、今後「ヒデ」には関わらない様促す。

ただただ困惑するばかりの「カネキ」に「芳村」は、
「君は人間と喰種二つの世界に居場所を持てるただ一人の存在なんだ」
と優しく語り掛け、「あんていく」で世界を見る事を勧める。

「あんていく」の店員となった「カネキ」は、
先輩である「喰種」「古間円児(演:浜野謙太さん)」から、
コーヒーの入れ方の指導を受ける。

「カネキ」は「古間」から、
店内にいる客全員が「喰種」であり、
「あんていく」は20区で暮らす「喰種」達の駆け込み寺であると説明される。

「喰種」だけではなく人間も来店する事に疑問を感じる「カネキ」に、
「芳村」は自身が人間好きであり、人間を知るために店を経営している事を語る。

それでも「カネキ」には、
「あんていく」が如何にして食料を調達しているのかという疑問が拭えなかった。

程なくして、
「カネキ」は「四方」に連れられ、人里離れた場所を訪れる。

そこは自殺の名所であり、「あんていく」は自殺者の遺体を回収して食料としていた。

戸惑うばかりの「カネキ」の前で、
「四方」は遺体に合掌した上で解体し回収を始める。

同じ頃「CCG」では、
手掛かりのワンピースの購入者の映像の中から、
デザインリングをはめた「リョーコ」の姿を捉える。

「あんていく」の面々も、
「アサキ」を殺害したのが「CCG」本局から派遣された「真戸」と「亜門」である事を、
「入見カヤ(演:佐々木希さん)」からの報告で知らされる。

「リョーコ」と「ヒナミ」にも危険が迫っている事を感じた「芳村」は、
2人に24区に逃れる事を勧める。

行き場を失った「喰種」の掃き溜め状態の24区に
「ヒナミ」を送る事に反対する「トーカ」であったが、
「リョーコ」は提案を受け入れる。

「芳村」等は、24区に移動するまでの間、
「笛口親子」を「あんていく」で保護する事を決める。

無言でその場に参加していた「カネキ」は、
何か自分にできる事がないか訴える。

後日「カネキ」は「トーカ」と共に、
4区にあるマスク店「HySy ArtMask Studio」を訪れる。

訪問の目的を知らされず戸惑う「カネキ」に、
店長「ウタ(演:坂東巳之助さん)」は、
「喰種」が捕食と「白鳩=喰種捜査官」との交戦の際に着用するマスクを制作する旨を告げる。

「CCG」では、
「リョーコ」が小さめのワンピースも購入していた事実を突きとめ、
「ヒナミ」の存在に辿り着く。

「亜門」等は、
「リョーコ」の姿が「アサキ」が殺害されて以降20区の防犯カメラに映らなくなった事から、
警戒しどこかに身を潜めていると推測する。

すると「真戸」は、
「リョーコ」と「ヒナミ」達が安全を求めて20区から脱出する場合、
その前に「アサキ」を弔うために姿を現すはずだと語る。

ある日「カネキ」と「トーカ」が「あんていく」で開店準備をしている所に、
「依子」がやって来る。

普段から食の細い「トーカ」を心配する「依子」は、
手作りの肉じゃがを差し入れる。

「トーカ」は開店準備を理由に後で食べると告げるが、
悲しそうな「依子」の表情を見てその場で食べる事にする。

無理を押して肉じゃがを口にする「トーカ」に対し、
「カネキ」は余計な気を遣って苦言を呈される。

「トーカ」の指示で店の2階からコーヒー豆を取りに行った「カネキ」は、
人の気配を感じ思わず該当の部屋の扉を開けてしまう。

そこには「赫眼」状態で人肉を食する「ヒナミ」の姿があった。

思わず手にしたコーヒー豆を落として部屋を出た「カネキ」であったが、
気を取り直して再び入室する。

人肉の食事には布が被せられ、「ヒナミ」は気まずそうな様子で佇んでいた。

「カネキ」は先程の非礼を詫びるが、「ヒナミ」の
「これってやっぱりいけない事だよね…」
という言葉に返す言葉がない。

「依子」が帰った直後、
店の化粧室で必死に食べた肉じゃがを流し込もうと奮闘する「トーカ」の声を聞き、
「カネキ」はやりきれない様子であった。

ある晩「カネキ」は、
「ヒナミ」が「ヘルマン・ヘッセ」の著書「デミアン」を愛読している事を知り、
朗読する事となる。

「カネキ」は、
難解な言い回しについて分かりやすく説明しようとするも、空回りしてしまう。

しかし「ヒナミ」は笑顔を見せ、
しばし和やかな空気が流れる。

床に就く事を勧める「カネキ」に対し「ヒナミ」は、
父の墓で供養がしたいと言い出す。

「ヒナミ」に懇願された「カネキ」は、
やむなく彼女の代わりに、
「アサキ」の墓にお気に入りだった「あんていく」のコーヒー豆を供える役を引き受ける。

後日「アサキ」の墓を訪れた「カネキ」は、
コーヒー豆を供えて合掌した上で、足早にその場を後にする。

その様子を物陰から「草場」が窺っていた。

「草場」からの連絡を受けた「亜門」は現場に駆け付け、
「アサキ」の墓を掘り起こす。

すると中から、
「アサキ」が使用していたマスク等が収められた箱が発見される。

追手が迫っている事を知らない「カネキ」と「ヒナミ」は、
すっかり打ち解けた様子で「あんていく」で談笑していた。

やがて24区への避難当日となり、
「リョーコ」と「ヒナミ」は「あんていく」の面々に感謝しながら店を後にする。

「カネキ」も「ヒナミ」を笑顔で見送る。

その直後激しい雨が降り出したため、
「芳村」は「カネキ」に「笛口親子」へ傘を届ける様指示する。

その頃「リョーコ」と「ヒナミ」は鉄橋の下で雨宿りをしていた。

「あんていく」の面々と再会できる日を楽しみにしている「ヒナミ」に対し
「リョーコ」は優しく微笑む。

するとそこに「真戸」と「亜門」が現れ、
回収した「アサキ」の仮面を「リョーコ」に見せつける。

「リョーコ」は、
「アサキ」と共に食料確保のため人間を殺害した事を認めつつ、
「ヒナミ」は無関係として見逃してほしいと懇願する。

しかし「真戸」は
「反吐が出る…」
と一笑に付してしまう。

やむなく「リョーコ」は身体から「赫子=甲赫」を出現させ、
「ヒナミ」を逃がそうとする。

その場から駆け出した「ヒナミ」は「カネキ」と合流し、
彼と共に母の元へと引き返す。

そこには2人がかりで攻撃され、満身創痍の「リョーコ」の姿があった。

「カネキ」は「ヒナミ」と共に車の陰に隠れ、
様子を見守る他なかった。

勝ち誇った様子の「真戸」は、
「アサキ」の「赫包」から作り上げた「クインケ=フエグチ壱」を「リョーコ」に突きつける。

「最期に言い遺す事はないか?」
と「真戸」に問われた「リョーコ」は、
「カネキ」と「ヒナミ」の方に視線を送り、
「ヒナミ…生きて…」
とほほ笑む。

次の瞬間「真戸」の「フエグチ壱」が「リョーコ」の首を斬り飛ばしてしまう。

咄嗟に「カネキ」は
絶叫する「ヒナミ」の両眼を覆い、口を塞ぐ。

気配を感じた「真戸」が車の方を向くと、
「カネキ」と「ヒナミ」の姿はもうそこには無かった。

「あんていく」に戻った「カネキ」は、
「リョーコ」の一件の責任は自分にあると「芳村」等に謝罪する。

怒りが収まらない「トーカ」は「リョーコ」の仇討に向かおうとするが、
「四方」に制止される。

「芳村」は、
「ヒナミ」を「あんていく」で保護する事を皆に告げる。

その日の晩、
「亜門」は「草場」と共に、
そば屋で夕食を取っていた。

逃走した「ヒナミ」の追跡は20区支部で引き継ぐため本局に戻る様勧める「草場」に対し、
「亜門」は任務を続行する事を告げる。

食事を終えた帰り道、
「草場」は「亜門」に対し、このまま共に任務に当たらせてほしいと申し出る。

当初「笛口親子」の一件が完了次第、元のデスクワークに戻るつもりであった「草場」は、
正義のために命がけの「真戸」と「亜門」の姿を見て考えを改めたと語る。

そんな「草場」に対し、
「亜門」は初めて笑顔を見せて受け入れる。

すると突然「草場」は
「亜門」を庇う様にして彼を突き飛ばす。

次の瞬間、
「草場」は全身を「赫子=羽赫」から放たれた羽根で貫かれ絶命する。

「草場」の死に動揺する「亜門」の前に、
ウサギのマスクを着用した「トーカ」が姿を見せる。

「亜門」は自らの「クインケ=ドウジマ1/2」が収められたアタッシュケースを拾おうとするが、「トーカ」に阻止されてしまう。

瞬く間に「亜門」は「トーカ」に馬乗りされ、
絶体絶命の状態になってしまう。

そこへ駆けつけた「真戸」は、
「フエグチ壱」で「トーカ」を追い払う。

気が動転している「亜門」に対し、
「敵を前にしたら、手足をもがれても戦え!それがプロだ!」
と諭す。

「CCG」の霊安室で、
「草場」の母親は息子の遺体と対面し泣き崩れる。

その場に立ち会った「亜門」は「喰種」への怒りを新たにする。

一方「あんていく」では、
「真戸」の攻撃を受け負傷した「トーカ」が戻っていた。

「トーカ」を見つけた「カネキ」は傷の手当てをしようとするが拒絶される。

何か自分にできる事はないかと尋ねる「カネキ」に対し、「トーカ」は
「それならあいつらを殺してよ!」
と言い放つ。

「トーカ」の言葉に即答できない「カネキ」に対し、
「あたしみたいな人殺しが死ぬのはいい、でもリョーコ さんやヒナミみたいな喰種が、
一方的に殺されるのは我慢できない!」
と「トーカ」は続ける。

すると「カネキ」は
「僕は…トーカちゃんが死んじゃったら悲しいよ…」
とだけ呟く。

事態を察した「芳村」は、
「トーカ」は「CCG」に復讐する事がどれ程危険であるかを理解しており、
その責任を一人背負う覚悟もしていると「カネキ」に伝える。

そんな「芳村」に「カネキ」は、
「ちゃんと自分の目で見てから、どうするか決めます!」
と語る。

後日「カネキ」は1人特訓する「トーカ」の元を訪ねる。

「カネキ」は
「僕に…戦い方を教えて!何もできないのは…もう嫌なんだ!」
と訴える。

すると「トーカ」は無言で「カネキ」を叩き伏せて、彼の指を踏みつけてへし折ってしまう。

絶叫する「カネキ」に「トーカ」は
「悪いけど…あたしこういう教え方しかできないから…」
と告げ、稽古をつける事を了承する。

同じ頃「CCG」内の施設では、
「亜門」が厳しい鍛錬を重ねていた。

「カネキ」は「トーカ」の猛特訓を受け、
次第に戦士として成長していった。

やがて「ウタ」に頼んでいた「カネキ」のマスクが完成する。

そんな中、
「真戸」は「喰種」の鋭い嗅覚を利用し、「ヒナミ」をおびき出そうと企んでいた。

「あんていく」の一室でショックから立ち直れない状態の「ヒナミ」は、
窓から流れ込んでいた臭いに引き寄せられ外に出てしまう。

「ヒナミ」の異常に気付いた「カネキ」と「トーカ」は急ぎ後を追う。

「ヒナミ」は「リョーコ」が殺害された現場に辿り着き、
そこに置かれた母の左腕を見つける。

すると背後の「真戸」に気付いた「ヒナミ」は、
腕を抱えたまま逃げ出す。

「真戸」は「亜門」に連絡した上で「ヒナミ」の追跡を始める。

必死に「ヒナミ」を探す「トーカ」は、
「カネキ」を置いて先に行ってしまう。

「トーカ」に引き離された直後、
「カネキ」は「亜門」が運転する車に遭遇する。

日が沈んだ頃、
ついに「ヒナミ」は河川敷で「真戸」に追い詰められる。

「真戸」は「フエグチ壱」を取り出し「ヒナミ」に迫って行く。

するとそこに間一髪「トーカ」が駆けつけ
「真戸」を「羽赫」で攻撃する。

「真戸」は「羽赫」の羽根を「フエグチ壱」でなぎ払ってしまう。

その頃「亜門」は「真戸」の元へと車を飛ばしていた。

すると突然前方から1体の人影が「亜門」の車目掛けて突進して来た。

人影は車の屋根に飛び乗り、そのまま車体を横転させてしまう。

車は車道の傍の商業施設のフロアに飛び込んで行く。

反転した車から脱出した「亜門」の前に、
先程の人影が姿を現す。

全身黒づくめで右目が眼帯状態のマスクを着用した「カネキ」は、
「あなたを行かせる訳にはいかない!」
と「亜門」に告げる。

「亜門」はアタッシュケースから「ドウジマ1/2」を取り出し戦闘態勢に入る。

「カネキ」と「亜門」は宙を舞いながら、激しい戦いを繰り広げる。

その頃河川敷では、
「トーカ」と「真戸」との戦いが繰り広げられていた。

手慣れた様子の「真戸」の攻撃に、「トーカ」は苦戦を強いられる。

攻撃を避けて鉄橋の上に逃れた「トーカ」であったが、
足元に開いた穴から「フエグチ壱」の攻撃を受け、深手を負って河川敷に落下する。

「真戸」は携帯していたもう一つのアタッシュケースから、
「リョーコ」の「赫包」から作り出した「クインケ=フエグチ弐」を取り出す。

「フエグチ弐」は盾の如く「トーカ」の攻撃をことごとく防いでしまう。

既に満身創痍の状態の「トーカ」に詰め寄りながら「真戸」は、
「何故罪を犯してまで生きようとする?」
と尋ねる。

最早立ちあがる事も出来ない状態の「トーカ」は
「生きたいと思っちゃ悪いのかよ!しょうがねえだろ!人しか喰えねえんだよ!
こんな身体で…どうやって正しく生きりゃいいんだよ!」
と叫ぶ。

すると「真戸」は
「貴様等の様な化物が、生きたいと思う事が罪なのだ!」
と言い放ち2つの「クインケ」で「トーカ」を滅多打ちにする。

そして「真戸」は「フエグチ弐」で「トーカ」を掴み上げ、
そのまま握り潰そうとする。

勝利を確信した「真戸」であったが、
次の瞬間「フエグチ壱」を手にしていた左腕が斬り落とされる。

「真戸」が振り向くと
そこには両親と同じ「赫子」を出現させた「ヒナミ」の姿があった。

「ヒナミ」はそのまま迫り来る「真戸」を「赫子」で攻撃し、「トーカ」を救う。

「トーカ」は「真戸」に止めを刺す様促すが、
「この人を殺してもお父さんとお母さんは帰って来ない…」
と「赫子」を戻してしまう。

地面を這いながら「フエグチ壱」を掴み取ろうとする「真戸」を、
「トーカ」は「羽赫」の羽根で仕留める。

「トーカ」は、
絶命した「真戸」の左指にデザインリングがはめられている事に気付く。

その頃商業施設内では、
「カネキ」と「亜門」の戦いが続いていた。

「亜門」は
「何故草場さんを殺した!世界を歪ませているのは貴様等だ!」
と「カネキ」に訴える。

それに対し「カネキ」は
「あの喰種は間違っていたかもしれない…けれどあなた達が正しいとも思えない!」
と言い放つ。

互いに一進一退を続ける戦いが展開する中、
「カネキ」はマスクのジッパーを開き、「亜門」の肩の肉を喰いちぎる。

「カネキ」は「鱗赫」を出現させ、
「亜門」の「ドウジマ1/2」を圧倒する。

両者は施設の上階に移動し交戦するが、
「亜門」の一撃を受け「カネキ」は階下へと落下していく。

だが「カネキ」の「鱗赫」が「亜門」の片足を捉えたため、
両者はそのまま階下に落下する。

両者は反転した車の上に落下し、
「亜門」の「ドウジマ1/2」は破壊されてしまう。

「カネキ」は「亜門」の両手を「鱗赫」で貫通し車体に磔にする。

「喰種」の衝動に駆られた「カネキ」は、
血だるまの「亜門」を前にして舌舐めずりをする。

しかし「カネキ」は、車体に映った自分の姿を目の当たりにして正気に戻る。

気が動転した「カネキ」は、
「僕を人殺しにしないで!」
「こんな世界があなたの信じる世界なら!この世界は間違ってる!」
と絶叫する。

そんな「カネキ」の左目からこぼれた涙の滴が、「亜門」の右目に落ちる。

すると「カネキ」の姿は、
いつの間にかその場から消えてしまっていた。

「ヒナミ」に支えられながら戦場を後にしていた「トーカ」の元に駆け付けた「カネキ」は、
彼女に手を差し伸べる。

重傷を負いながら河川敷に辿り着いた「亜門」は
「真戸」の遺体を発見し絶叫する。

「トーカ」に肩を貸しながら先へと進む「カネキ」に「ヒナミ」は、
「私生きてていいのかな?人を傷つけた私が生きてていいのかな?」
と尋ねる。

すると「カネキ」は、
「リョーコさんはきっと…『生きて』って言いたかったんだと思うよ」
と優しく語り掛ける。

すると「カネキ」「トーカ」「ヒナミ」の前に「四方」が現れ、
無言で頷く。

「四方」が「ヒナミ」を背負い、
「カネキ」が「トーカ」を支えたまま、
4人は「あんていく」へと戻って行く。


病室で意識と取り戻した「ヒデ」は、
「カネキ」から返却されたノートを眺め複雑な表情を浮かべていた。

その傍に置かれたテレビには、
「真戸」殺害に関するニュース映像が流されていた。

「真戸」が埋葬された墓地には、
右目に眼帯をした傷だらけの「亜門」の姿があった。

「あんていく」では、
「ヒナミ」から再び「デミアン」の朗読を頼まれた「カネキ」が、
笑顔でそれを受け入れていた。

そんな「カネキ」に「トーカ」は、
照れ臭そうに悪態をつく。

やがて開店準備が始まり、
「カネキ」は従業員全員の姿を、しっかりと両眼で見据えていた。

(感想)

※私は「東京喰種 トーキョーグール」に関して、
原作は未読で、アニメ版(第1
シリーズ)のみ視聴しました。
以下に記載された内容は、
アニメ版と今回の実写映画版を視聴した範囲内での感想となりますので、
予めご了承願います。
また、
私個人の拙い見識と浅い知識に基づき記載しており、
犯罪や不道徳を肯定する意図は一切なく、
特定の信条・思想を否定、批判する意図も
一切ない事を御理解願います。


まず、
本作で良かったと感じた点は以下の通りです。

今回の作品で何よりも評価したい点は、
単なるコスプレやコントにならなかった事です。

これまでの漫画やアニメの実写版では、
無理矢理キャラクターのデザインを実物化しようとした結果、
あまりにお粗末で不自然な印象になってしまい、
見る気が失せる物が多々ありました。

反対に、
最初からキャラクターのイメージを再現せずに、
全く原作と異なる実写オリジナルのデザインに変更したために、
全くの別物になってしまった作品もありました。

それらに対し今回の作品は、
細かい点を追及すれば賛否が分かれると思われますが、
キャラクターのイメージを原作に忠実に再現する事に重点を置きつつ、
実写として見栄えが良くなる様程良くアレンジが加えられていたと感じました。

さすがに実生活で見かけたらコスプレにしか見えないかもしれませんが、
クライマックスの対決シーンにおける「カネキ」と「トーカ」の戦闘服、
「真戸」と「亜門」の制服については、
どれもキャストのみなさんにとても良く似合っていると感じました。

特に個人的には「カネキ」のマスクが非常にかっこ良く見えました。

歯の部分がアニメでは人間の歯の様になっていたのに対し、
実写版では牙に変更されていました。

コスチュームデザインを担当した「森川マサノリさん」が、
生身の人間が装着した時に怖く見える様に牙に変更したとコメントされています。

登場人物の配役と再現度については、
こちらも賛否両論あるかもしれませんが、
個人的には及第点だと感じました。

アニメ版との比較になりますが、
「窪田正孝さん」演じる主人公「カネキ」は、もっと小柄で純朴な印象でした。

同様に「清水富美加さん」演じるヒロイン「トーカ」も、
アニメでは青い髪で右目を隠していました。

「蒼井優さん」演じる「リゼ」も、
アニメでは髪は紫色でより長身だったと思います。 

一方「小笠原海さん」演じる「ヒデ」と「大泉洋さん」演じる「真戸」については、
それぞれ髪を染めてアニメ版のイメージに準拠していました。

まあ、
元々実在しないキャラクターを生身の俳優さんが演じるので、
再現するにも限界があると思われます。

しかし今回の映画では、
アニメ版との見た目や年齢とのギャップを十分埋める程に、
キャストの皆さんが役になり切り健闘されていたと痛感しました。

中でも、
主演の「窪田さん」が、「カネキ」になり切っていたと感じました。

冒頭のオドオドして頼り無い「カネキ」から、
様々な経験を経て戦士として成長したクライマックスの「カネキ」までを
見事に演じていたと感じました。

特にアニメ版でも印象の強かった「半喰種」となった直後の、
あらゆる人間の食料を口にする傍から嘔吐する場面の芝居が圧巻でした。

非常に生々しさが伝わるのと同時に、
「カネキ」の苦しみと恐怖がひしひしと伝わってきました。

それ以外にも、
「トーカ」の前で土下座をして助けを乞う姿が、
みっともないと同時に非常に哀愁漂う演技で好感が持てました。

その直後の、
「あんていくブレンド」を飲みながらうれし涙を流す場面が、
本当に喜んでいる様に見えて、臨場感たっぷりでした。

無論「窪田さん」以外の出演者の皆さんも、
しっかりと役にはまっていたと感じました。

「トーカ」役の「清水さん」も、
毒舌で刺々しく乱暴な性格ながら、
内に優しさを秘めた強いヒロインを見事に演じていたと感じました。

親友「依子」の前で穏やかな表情を見せていたかと思えば、
次の瞬間「カネキ」に対し冷淡な態度をとる場面が、印象に残りました。

その他にも、
泣きついてきた「カネキ」に、人間の食事の味を尋ねる場面も、迫力がありました。

「大泉洋さん」も不気味で冷酷な捜査官「真戸」を、
アニメに匹敵する程憎たらしい印象で演じられていたと感じました。

「大泉さん」につきましては、
「ウエンツ瑛士さん」主演の映画「ゲゲゲの鬼太郎」で演じていた
「ねずみ男」が個人的に大変お気に入りでした。

ズル賢いキャラでありながらどこか憎めなかった「ねずみ男」のイメージを払拭する程、
本当に憎たらしく「真戸」を今回演じられていました。

それと、
「カネキ」を悲劇へと導いた張本人「リゼ」を演じた「蒼井優さん」につきましても、
公開前に感じた違和感をかき消してくれました。

出番自体は冒頭と「カネキ」の見た幻影の場面と決して多くはありませんが、
清楚可憐な女性から、残忍で獰猛な「喰種」へと豹変する場面が本当に恐ろしく見えました。

こちらもアニメ版とのビジュアルのギャップを忘れさせてくれる程の熱演だと感じました。

「亜門鋼太朗」役を演じた「鈴木伸之さん」につきましては、
他の方もご指摘されている様に、少し滑舌が良くない様な印象を受けました。

しかしその反面、
寡黙で無愛想という「亜門」の一面が際立っていたと感じました。

故に
「草場」に初めて笑顔を見せる場面が新鮮に見えました。

そして特訓に励む場面や、
「カネキ」との対決場面等のアクションシーンで、
「鈴木さん」の本領が発揮されている印象を受けました。

どの場面の「鈴木さん」の姿が本当に力強く見えました。

それから
「草場一平」役を演じた「前野朋哉さん」につきましても、コメントしたいと思います。

アニメ版では「トーカ」に殺されるためにだけに出てきた印象の「草場」でしたが、
今回の映画では「亜門」と長期間行動を共にし、
その心情の変化がより丹念に描かれていたと感じました。

不器用で「亜門」に対し当初苦手意識を抱きつつも、
次第に影響を受けた結果、
あえて厳しい道を選ぶ実直な人間を「前野さん」が好演していた印象でした。

特に、
「草場」の行きつけのそば屋で勧められた天ぷらそばではなく、
時間節約のためきつねそばを注文した「亜門」が、
次の機会に天ぷらそばを食べてみると笑顔で語り「草場」と打ち解ける場面が印象的でした。

だからこそ、
その直後に「トーカ」の襲撃から「亜門」を庇い殉職する「草場」の姿が
より悲劇的に映りました。

続いて、
劇中で描かれるアクションシーンも大変魅力的でした。

「カネキ」が「トーカ」の指南を受けて、
戦士に成長して行く場面が、
BGMと相俟って胸が熱くなりました。

アニメ版では「カネキ」を鍛えたのは「四方」でしたが、
「窪田さん」と「清水さん」の組み手の場面は本当にかっこよく感じました。

映画「マトリックス」シリーズの「ドン・デイヴィス氏」作曲のBGMにより、
高揚感が一層高まりました

そして今回の作品で個人的に一番の見所だったのは、
クライマックスの「カネキ」VS「亜門」・「トーカ」VS「真戸」の対決シーンでした。

「窪田さん」自身がインタビューでコメントされていましたが、
ワイヤーアクションとCGを合成した戦闘場面は大変迫力がありました。

「カネキ」と「亜門」の対決は、
アニメ版では遊歩道(?)で展開されましたが、
本作では「亜門」の乗る車を「カネキ」が襲撃して商業施設のフロアに突入させ、
そこで展開されました。

仮にアニメ通りにした場合、
「トーカ」VS「真戸」の戦場同様、両方共画面が薄暗くなってしまい退屈したかもしれません。

「カネキ」VS「亜門」の戦いはしっかり照明に照らされた明るいフロアで展開し、
「トーカ」VS「真戸」の戦いは闇夜の河川敷で展開され、
飽きる事無く鑑賞する事ができました。

「カネキ」と「亜門」が前半戦では肉弾戦を披露し、
後半戦では「鱗赫」と「ドウジマ1/2」を駆使した剣劇を披露し、最後まで迫力十分でした。

一方の「トーカ」VS「真戸」の対決では、
「羽赫」の欠点もあり、肉弾戦ではなく遠距離戦が中心でしたが、こちらも見応え十分でした。

「清水さん」が宙を舞う激しいアクションを披露していて、
大変かっこ良く見えました。

「大泉さん」も、
「清水さん」の熱演に対し、
冷静で余裕を持った「真戸」の戦いぶりを好演していました。

どちらの対決も、
実際にはそこに存在しない「赫子」「クインケ」が、
まるでその場に在るかの如く俳優が演じ、
合成されたCGと申し分なくマッチしていたと感じました。

無論、
CGのクオリティーに関しては、
ハリウッド等の海外映画と比較すれば、
粗さや安っぽさが目立つ事は否めないと思います。

それでも、
それを補うだけのキャストの皆さんの熱演のおかげで、
アニメ版とは異なる迫力のある場面に仕上げられていたと実感しました。

次に、
全体的に見ると、
思った程台詞が無いという印象を受けましたが、
その分俳優さんが全身で表現する芝居に魅せられた感じでした。

そして個人的には、
特撮作品縁の方々が多数出演されている事が感慨深かったです。

「カネキ」役の「窪田正孝さん」は「ケータイ捜査官7」で「網島ケイタ」役を、
「トーカ」役の「清水富美加さん」は「仮面ライダーフォーゼ」で「城島ユウキ」役を、
「ニシキ」役の「白石隼也さん」は「仮面ライダーウィザード」で
「操真晴人=仮面ライダーウィザード」役を、
「古間 円児」役の「浜野謙太さん」は「仮面ライダードライブ」で「西城究」役を、
「ウタ」役の「坂東巳之助さん」は「仮面ライダーOOO」で「坂田浩介」役を
それぞれ演じられていました。

また、
「ヒデ」役の「小笠原海さん」は、
「ウルトラマンギンガ」のEDを担当していた音楽ユニット「超特急」の一員です。


続いて、
本作で残念に感じた点については以下の通りです。

本作に限った話ではありませんが、
原作等で予習済みを前提とした内容になっている点が否めませんでした。

一応「喰種」に関する説明のナレーションで始まったものの、
「喰種」の特性等についての具体的な説明は非常に限られていました。

登場人物の台詞で、
「喰種」は骨折しても驚異的な速度で回復する事や、
嗅覚が鋭い等の解説はありました。

その一方で、
「喰種」の身体から出現する「赫子」や、
「CCG」が使用する「クインケ」等に関する説明は省略されていました。

かく言う私も、
本作のパンフレットの解説を読んで、
初めて「赫眼」という名称や、
「赫包」と「赫子」の設定について知りました。

また、
物語の世界観についても、
今回の1本のみでは把握するには十分とは言い難いと感じました。

アニメ版でも描かれている、
「喰種」が一枚岩ではない事、
「CCG」が如何なる組織構造であるかについて描き切れていないと感じました。

アニメ版の様に、
講堂風の会議室で「CCG」の捜査官が一堂に介する場面があれば、
組織の規模の大きさをより把握できたと感じました。

それとこちらも通例ですが、
各登場キャラの背景について、
深く掘り下げる余裕が無かった点も残念に感じました。

「カネキ」の身の上については、
「リゼ」に襲撃された後の昏睡状態時の夢として示唆されていました。

それ以外のキャラクターの背景については、
特に触れられませんでした。

それと、
こちらも好き嫌いが分かれるかもしれませんが、
原作・アニメ等からの内容の変更についてです。

上記の「カネキ」の指導役の変更もそうですが、
今回、「笛口一家」の設定が異なっていました。

アニメ版では、
「笛口アサキ」は「ヤモリ」に利用され、
その結果「ヤモリ」を追っていた「真戸」と「亜門」によって殺害されてしまいました。

アニメ版の「アサキ」は「赫子」で「真戸」等に抵抗する場面がありましたが、
本作では既に殺害された後での登場となり、少し残念に感じました。

それと今回の映画では、
「ニシキ」が単なるやられ役で終わった点も個人的には残念に感じました。

アニメ版では、
「ニシキ」はこの後「あんていく」の一員となり、
「カネキ」の仲間になりました。

「カネキ」に対し義理立てして、
「ヤモリ」一味に拉致された彼を救出する事を主張する場面が圧巻でした。

アニメ版では、
「ニシキ」と人間の恋人「西野 貴未」との関係が、
「喰種」と「人間」との関係に一石を投じてくれる事を
「カネキ」が期待しているかの様な描写がありました。

今回の映画でも一応「貴未」は登場しましたが、
顔見せも台詞も無しという扱いでした。

「トーカ」の台詞から、
「ニシキ」は生存している様なので、
ぜひとも今後実写映画版の続編があれば、
上記の展開を映像化してほしいと思います。

しかし、
上記の展開を描くのであれば、
やはり「月山 習」の登場が不可欠だと思われます。

「月山」に拉致された「貴未」を救うため、
「ニシキ」が体を張る場面があればこそ、
「カネキ」の仲間になる展開に説得力があると思います。

但し、
「月山」との戦いは地上波ではモザイクだらけだったため、
相当グロテスクな描写が実写化される事になると思われます。

試写会で「白石さん」が 「月山」の事に触れていたため、
本人も続編と「ニシキ」の再登場に期待されているのかもしれません。

ぜひ、
「月山」のイメージを忠実に再現できる俳優さんをキャスティングして、
登場させてほしいと思います。


今回鑑賞した
映画「東京喰種 トーキョーグール」につきましては、
個人的には観に行って良かったと思える作品でした。

但し、
万民にお薦め出来る作品かと言うと
「PG12」指定されている事もあり、難しいと思います。

もぎ取られた「アサキ」の指がアップになる場面、
斬り飛ばされた「リョーコ」の首が地面を転がり身体が崩れ落ちる場面、
「ヒナミ」が「リョーコ」の左腕を見つける場面等、
非常に生々しく残酷な描写があるため、
苦手な方にはお薦めしません。

また、
「ウタ」や「ヒナミ」が肉片を食べる場面があるため、
直後に食事をすると食欲を失うかもしれません。

かと言って、
単なるグロが売りのホラー映画だとは思いませんでした。

映画化発表当時、
「清水さん」の例の出来事関連の報道の影響で、
「食人ホラー映画」的なイメージが広がったため、
原作ファンの皆様から怒りの声が挙がりました。

恥ずかしながら私も、
本作のアニメ版本放送時には、
上記に近い印象を抱いておりました。

しかし、
映画化の情報を知った後、
アニメ版の再放送が始まったため、
せっかくの機会と思い視聴しました。

視聴した感想として、
原作ファンの皆様のお怒りはごもっともだと共感しました。

確かに地上波の放送では頻繁にモザイクがかかる様なグロい描写があるものの、
決してそれだけではなく、
悲劇的でありながらホロリとさせられました。

単純に善玉・悪玉に二分できない世界観や、
今回の映画でも描かれた「笛口親子」の悲劇の場面等は
視聴していて圧巻でした。

今回の映画の終わり方も、
決して爽快なハッピーエンドではありませんが、
観に行った事を後悔はしませんでした。


自分が視聴した範囲での見解になりますが、
「東京喰種トーキョーグール」という作品は
「生きるために他の生き物を食する事は許されるのか?」
という疑問について正面から描いた作品だと解釈しています。

既存の漫画・アニメ・特撮等の創作物の中でも、
上記の疑問について取り上げられる機会は度々ありました。

アニメ「美味しんぼ」では、
主人公「山岡士郎」の、
「命ある物を食する人間は誰も皆罪深い」
というニュアンスの台詞が登場しました。

さらに「山岡」は
「菜食主義者でも無罪ではないし、
精一杯生きている生き物同士が互いに食べたり食べられたりしながら命を繋いでいる。
そうしなければ1日だって生きていけなくなる」
と続けています。

本作の「真戸」の振る舞いを観ていると
「生きるために人間を食する喰種が悪として断罪されるのに、
生きるために牛や豚や魚を食する人間は許されるのか?」
という疑問を感じます。

同様に劇中で描かれる人間の正義も
「地球は人間の物であり、人間以外の生き物は人間のために存在する」
という前提に基づいている様に感じました。

故に「カネキ」が「トーカ」の復讐が間違っている感じるのと同時に、
「CCG」が振りかざす正義にも疑問を感じる姿にも説得力がありました。

原作未読のため、
大勢のキャラクターの群像劇等、
他にも多くの魅力がある作品だと思いますが、
現時点では「東京喰種」について、
上記の様に解釈しております。


小耳に挟んだ情報によると、
原作漫画では「カネキ」と「トーカ」は結婚したそうです。

そこに至るまで如何なる展開があったのかも含め、
機会があれば原作を読破したいと考えています。

今後「東京喰種」のアニメ版・実写映画版の続編が制作されるのかは分かりませんが、
やはり気になります。

「窪田さん」自身も、 
強力な戦士として覚醒した「カネキ」を演じてみたいとコメントされ、
続編に期待されているそうです。

今回の作品を鑑賞して、
「窪田さん」演じる白髪となった「カネキ」の活躍も観てみたいと思いました。


ただそうなると、
やはり「トーカ」役はどうなるのかが気になります。

今回実際に映画を鑑賞して、
「清水富美加さん」については本当にもったいないと感じました。

上記の通り、
「トーカ」というキャラクターになり切り、
大変魅力的に演じられていましたので、
本当にもったいないと感じました。

既に続編での続投を望む声も出ているそうですが、
難しいでしょうね。

まあ、
映画「アイアンマン」シリーズの「ウォーマシン」事
「ジェームズ・"ローディ"・ローズ」役が、
「1」では「テレンス・ハワード氏」だったのが、
「2」以降「ドン・チードル氏」に交代した様に、
諸般の事情によるキャストの変更は別に珍しい事ではありません。

「清水さん」が好演されていた分ハードルが高くなると思われますが、
「トーカ」役を引き継げる女優さんの登場に期待したいと思います。

「トーカ」VS「月山」の対決等も実写化してほしいと思います。


大変長文となりましたが、
今回はこれまで

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